地中海を眺めながら素敵な昼食を-Sant Pau(サン・パウ)Sant Pol de Mar | 旧OHMYUA

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移転しました。


昨日から 続きの記事になります。
入口では優しそうな感じの大男が迎えてくれました。

中に入るとロビーがあります。
13:30に予約で、13:28くらいに入ったのですが、一番乗り。3ツ星に格上げされたはじめてのお客ということになるのでしょうか。予約時はまだ、2ツ星でしたので、なんか得した気分。

座席は1番左奥の席に通されました。
写真で見るとココ。


手馴れた感じのウェイターがサーブしてくれます。
同行していた女性(母と妹ですが…)のハンドバック置き場も持ってきてくれて。

注文はDegustacioにしました。Degustacioとはコースメニューのことです。
その際に「チーズは好き?」と何回も聞かれました。日本人=香りの強いチーズはダメと思っているのでしょうか?
ただ、鬱陶しいというわけではなく、非常に気をつかってくれている感じです。
それ以外にも、記念に持ちかえれるメニューや個々のメニューがイラスト入りで説明されているリーフレットなど細やかな演出があります。特にメニューは「今日から新しいメニューなのでスペイン語のしかないけど、ごめんね」と言ってくれたりしました。

まだ、店内にはお客さまは居なかったので、隣のテーブルを撮ってみました。


昨日の記事で書いた庭もこの通り。


地中海がきれいです。時々セルカニアスが通るのですが、ホームまで距離があるので気になりません。

それでは始めましょう。まず、パンです。


ラスクのようなパン。スティック状のパンとイカ墨がまざったもの。そして、バゲットがありました。オリーブオイルでいただきます。

続いて、ココのレストランの特徴、MICRO-MENUSです。



まず、一皿目。


ZALACAIN. Foie de pato,
vino dulce de navarra


最初の一皿目は印象が薄かったような気がします。
でも、後で考えてみると、フォアグラは嫌いだったはずなので、それが気にならなかったということは、かなりいいものを使用しているということだと思います。

つづいて2皿目。


ARZAK. Pastel de kabrarroca,
vinagreta de sesamo

この2皿目。魚のテリーヌのようです。胡麻風味のドレッシングがとてもあっていました。

そして、3皿目。


CAN FABES. Tripa de bacalla,
salsitxes, botifarra negra

これは、レンゲでサーブされました。
たぶんテリーヌの一種だと思いますが食べたときはフォアグラだと思ってました。

MICRO-MENUSの中で一番印象に残っているのはこのお皿。


EL BULLI. Deconstruccio de pollastre
amb curri


これは、かなり冒険しているかなと思ったら、意外や意外。冷たい食感とスパイシーなカレー風味のアイスが絶妙でした。

MICRO-MENUS最後のお皿は。


MARTIN BERASATEGUI. Mousse de
mamia, salsa ligera de manzana

これもムース系。りんご風味のソースがとてもよかったです。

ココまでの流れを見ると非常に女性的。シェフが女性だからかもしれませんが、かなり繊細な料理です。

続いてスープです。


CONSOME DE MANZANA
trece vegetales del Maresme, erizos del Emporda

リンゴ風味のコンソメです。たくさんの種類の小さく野菜を刻んだものが上手なアクセントとなっていました。

次です。


SALTEADO DE BOGAVANTE
escarola, chayota, Tokoroten con aceitunas verdes

焼いたロブスターにエンダイブなどのハーブ、そしてところてんが添えてあります。
料理を運んでくれるお兄ちゃんも「TOKOROTEN」と言ってましたので思わず笑いそうになってしまいました。やはり東京店があるからでしょうか日本的なエッセンスが節々で感じられます。

続いて・・・


CHOQUITOS Y CANANAS
juego de alcachfas, borracho de pan con granada


まるで、ムーミンのミーのような形をした野菜。たまねぎのように見えますが、百合根のような感じでした。

そして次は・・・


SALMONETE SIN ESPINAS
saimis de los interiores, salsa de azafran suave, finas hierbas

魚です。サフランのソースということですが、どちらかというとこれも日本的なエッセンスが感じられました。

そしてメインです。2つの中から選択だったのですが、全員イベリコ・ポークのソテーにしました。


PLUMA DE CERDO IBERICO AL PUNTO
patatas enmascaradas, macadamia cremosa, acelga salteada

日本でも最近はイベリコ・ポークは手に入るのですが、新鮮さと言う点ではこちらにはかなわないでしょう。ポークなので焼加減は聞かれませんでしたが、断面を見る限りミディアムレアーといった感じ。焼き上がりの色も牛肉のようです。一口、口に含ませると、肉のうまみと程よい脂身の味が口の中に広がります。これは、かなり満足。
付け合せのポテトも、マカデミアが入っていたりして一手間加えてあります。

ここまでで、女性的というところで、気になった点。それは、若干量が少ないこと。
7PORETSのレポート でもわかるようにうちの家族はかなりの大食漢です。

続いてチーズです。ここは5種類のチーズが細長い食器につけあわせと一緒にサーブされる形。説明用のメニュー表も添えられていました。


クリックするとメニューが拡大できます



チーズは食べる順番が決まっているわけではありませんが、順番に食べると徐々に軽いものから重いものへ変わっていきます。最初のチーズは非常に食べ易い。そして、だんだん濃厚になってきます。最後のチーズはかなりキツイ香りのするもの。トータルで3回「チーズは好き?」と聞かれた理由がわかりました。
でも、ポーションが小さいので我々日本人にとっては合っていると思います。

デザートです。まず、お皿が取り替えられます。



Degustacioのデザートは次の2品。


PRIMERES POSTRES
coco, pinya, vinagreta i batut





SEGONES POSTRES
Els divertiments de pastisseria

Caramelo liquido de agua del Carmen ・ Cacao-tandori
Coca de hojaldre y cabello de angel ・ Crujiente de regaliz con sidral
Choco-croc, cafe, Bailey's ・ Bombon de chocolate blanco y Perrins


また、ところてんが添えてあるのかと思ったら、ジュレでした。チョコレートボンボンも久しぶりでしたが、美味しかったです。

デザートのコースも頼みました。


思わずかわいらしい飾り付けに写真を撮るのを忘れてしまったのですが、ラリポップ風アイスキャンデー。食べちゃいました。





とても、楽しいです。

コーヒーカップを置くお皿も特徴的。





ここで、オーナーシェフ Carme Ruscalleda さんが、テーブルに挨拶に来てくれました。
行った時点では、3ツ星になったことは知りませんでしたので、その点には触れませんでしたが、とても美味しかった旨を伝えると、
「昔からの料理人が良くしてくれているの…」とのこと。

気さくな感じ、写真で見るよりもずっとシックで素敵な感じの女性でした。

最後に、テーブルで会計を済ましました。
スペインの場合、チップが他のヨーロッパ諸国やアメリカと比べた場合、義務感がうすいため、クレジットカードでの支払だと、伝票にチップを書く欄がありません。
もちろん気持ですから、支払側に裁量権はあるものの、スマートに支払いたいですね。
チップを支払うつもりがあるのであれば、クレジットカード以外にも現金は必要です。(ちなみに、アメリカの場合、クレジットカードで支払をすると料金の十数パーセント足した金額でオーソリをする場合が多いです。)

食事を始めてから約3時間。退屈することもなく非常に充実した時をすごせました。

ロビーでル・レ・エ・シャトーの2006年版と、ル・レ・エ・シャトーに送れるフィードバックフォームを頂きました。
バルセロナから地中海の景色を眺めながら1時間もかからずに行ける素敵なレストラン。
3ツ星なのに、気取らず親しみ易くホスピタリティ溢れる感じ。

バルセロナでオススメできるレストランです。また、東京店は行ったことありませんが、今年からル・レ・エ・シャトーの一員になりました。
東京店でも、基本的にはSant Pol de Marと同じ料理が楽しめますが、詳しく紹介しているブログがありました。こちらも合わせてご覧下さい。

横浜発 驢馬人の美食な日々「RESTAURANT SANT PAU」


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