まさに"全編見せ場の連続"
1968年 監督/ ブライアン・G・ハットン
小学生の頃に初めて観たんですけど、007以外にここまで興奮したアクション映画は他に無いってくらい最高な作品!険しい雪山にそびえる難攻不落の要塞潜入って100%盛り上がるシチュエーションじゃないですか!?第二次世界大戦を背景に展開される大アクションと、緻密なサスペンスの連続で魅せる大傑作です!

155分という長尺でありながら、リアルタイム進行と思わせる程の名演出で飽きさせません!生涯のベストムービー『女王陛下の007』の要塞潜入シークエンスを思わせるスリル!そして奇抜ながら洗練されたそのスタイルは、007ファンを簡単に取り込んでしまいます!
 
サスペンス、アクション、静と動が交互に押し寄せる軍事作戦エンタメ!知恵と戦闘能力で次々と難関を突破!潜入から脱出までが体感出来る大アトラクションムービー!

これ、ボクのアクション映画ランキングトップ10入りです!


【この映画の好きなとこ】

◾︎鷲の城
ドラマティックにそびえ立つ難攻不落の城!フォトジェニック!まさに映画的!
崖側からロッククライミングで攻めたくなる

◾︎メリー(メアリー・ユーア)
主人公ジョン・スミス少佐の恋人でチームメンバー。この麗しさ!男だらけの作品に投入された女性ひとりって失敗しがちだけど、これがお手本だってくらい成功してます!
戦場に咲いた花

◾︎フォン・ハッペン少佐(ダーレン・ネスビット)
秘密国家警察ゲシュタポに属するキザで女好きなクセモノ。プライドが高く親衛隊大佐に噛みつくあたりなんか最高!この人の登場で俄然映画が面白くなります!
もっと注目されるべき悪役じゃない?

◾︎見えない敵
敵地潜入を果たすも何者かによって葬られていく仲間たち。不穏感じわじわ…。
ひとり…
またひとり

◾︎検問所
身分証明書の提示が求められる検問所を堂々たる顔パス通過!じっとりとしたサスペンスから一転、小躍りしたくなる鮮やかさです!
「手紙書いたけど返事くれへん」「それ脈なしやて」

◾︎潜入メンバーとの合流
初対面で従姉妹を演じるスリル。2人を見つめるハッペン少佐。傍観者である観客はひたすら緊張を強いられます!
ハッペン少佐がメリーをロックオン!

◾︎同窓生ハッペン少佐
潜入したメリーの母校設定が、偶然にもハッペン少佐と同じで学校である事からボロが出始める冷汗ダラダラなシーン!
蛇に睨まれたカエル状態!

◾︎鷲の城ロープウェイ潜入
乗客と敵陣に気づかれる事なく潜入を試みるサスペンスフルなシーン。ここは是非動画でご覧ください!



◾︎本当の敵
誰が敵で誰が味方なのか?息詰まる探偵劇が繰り広げられます!そして待ってました!ハッペン少佐乱入!!
鮮やかなドンデン返しも魅力!

◾︎ロープウェイでの死闘
本作で最も好きなアクションシークエンスです!月明かりの下、青白く照らされた雪景色も美しくアクションが映えます!
1対2!実写のスリルと迫力!
反対側のロープウェイに飛び移る荒技!人類で成功したのは007シリーズ第11作『ムーンレイカー』の殺し屋ジョーズだけ!成功なるか!?

◾︎司令通信室
司令官の背後に忍び寄るサスペンス。ラジオから流れる音楽の使い方まで見事!ヒッチコック並み!
そろりそろり…

◾︎脱出
人質奪還後の脱出シークエンス。しつこい追手を巻く為に橋を爆破し、軍用機に飛び乗るスペクタクル度マックスな大見せ場!
どかーん!
逃げろー!

これ1968年の作品とは思えません!全編畳み掛けるアクションの連続とそのテンポは、『インディ・ジョーンズ/ 魔宮の伝説』にも引けを取らないほどです!マジで!
決してドラマ性の高い脚本とは言えない本作ですが、アクションを生み出すためのアイディアが随所に盛り込まれ、劇的展開を炸裂させています!これはアクション映画、エンタメ作品の脚本としては最上級じゃないですか?脚本を書いたのはアリステア・マクリーン。なんとこの方、原作小説の作家であり、他に『女王陛下のユリシーズ号』『ナバロンの要塞』も書いている小説家なんですね!

アクションシークエンスの演出もまさに絶好調で、これはいちいち挙げていったら切りがない程!軍事作戦のプロフェッショナルが繰り広げる緻密な連携プレーに痺れますよ!本作の監督はブライアン・G・ハットン。スリリングでダイナミックなアクションシーンの数々はとても文章では書き切れませんし、その魅力も文章で伝え切れるものではありません!だから観てください!特に『女王陛下の007』ファンの方はどうか必ず!!