美術館デー(2月10日)。

 

アーティゾン美術館

マリー・ローランサン ―時代をうつす眼

マリー・ローランサン(1883-1956)は、20世紀前半に活躍した女性画家です。キュビスムの画家として紹介されることも多くありますが、「前衛的な芸術運動」や「流派(イズム)」を中心に語る美術史の中にうまく収まらない存在です。ローランサン自身は、自分に影響を与えた存在として、同時代の画家マティス、ドラン、ピカソ、ブラックの名前を挙げていますが、彼らの様式を模倣することなく、パステルカラーの独自の画風を生み出しました。彼女は同時代の状況を見つつ、時代の要請を理解して、自らの方向性を模索しました。

本展では石橋財団コレクションや国内外の美術館から、ローランサンの作品約40点、挿絵本等の資料約25点に加えて、ローランサンと同時代に活躍した画家たちの作品約25点、合計約90点を展示します。ローランサンの画業を複数のテーマから紹介し、関連する他の画家たちの作品と比較しつつ、彼女の作品の魅力をご紹介します。

会場 アーティゾン美術館 6階展示室

会期 2023年12月9日[土]− 2024年3月3日[日]

 

何点かの作品以外、基本的に撮影可能となっています。

 

 

 

 

 

 

ローランサンが画業を始めた初期に出会った、ピカソやモディリアーニの作品も展示されていました。

 

 

 

「かの有名なマリー・ローランサンの実物をこの目で一度は見てみたい」という念願叶ったり。ボリュームある展示内容なので、かなり長めに時間をとって行くことをおすすめします。

 

受付の方に伺ったところ、紙チケットはないとのこと。迷子大得意のわたしは、地図も印刷して準備万端で向かいました。アーテゾン美術館の場所自体はとても分かりやすく、迷子になる方はごく少数と思われます。

チラシ、

 

展示品リスト。

 

“撮影マナーを守ろう”

 

素敵でセンスのよいコインロッカー。

ブリヂストンの創業者である実業家石橋正二郎による、美術品収集の眼の確かさ。そして何より「昔のお金持ちは、現代と桁が違う」と改めて感じたのであります。