職業を著すドイツ語にベルーフというのがあります。

マックスウエバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の中で、このベル-フという言葉が出てきます。

元来、神から与えられた使命という意味を持っています。これは別に「生業」と言ってもいいかもしれません。

世俗的な職業から与えられた使命、これこそが「天職」ということになり、この使命としての職業はの観念は、ルターの宗教革命から始まり、聖書がヨーロッパ各国の言葉で翻訳される過程で定着していったようです。その後、ルターからカルビンへその観念は引き継がれ、「禁欲的プロテスタンティズム」に向かいます。

「天職」と「禁欲」と「神の使命」が資本主義の精神の原点といっていいでしょう。

別の言葉でいいかえれば、「一貫性」、「自制」、「ビジョン」でしょうか。こちらの方が分かりやすいですね。

ともあれ、これらの言葉を大事にして仕事に取り組みたいものですね。