これまで、たくさんの本を読んできましたが、あれこれと手を出し断片的な知識だけを得てもあまり意味がないことを痛感しています。

ひとつの分野にしっかり集中して、熟読することがとても大切ですね。

EQ(心の知能指数)の本を3回読み返しました。いい本ですね。もっとはやくEQに知り合い我がものにしていれば、私の生き方もまた違ったものになっていたかもしれません。

しかし、人間は生きている限り成長し続けるという考え方からすれば、この年でEQや心理学、脳科学と友達になれたことはたいへん喜ばしいことです。

心理学という学問はますます奥深くなっていきそうですね。それは脳科学の発達が根底にあるからでしょう。今世紀に入り、脳を調べる装置が開発され、人間の心理を画像で分析できるようになったのは画期的なことですね。

IQよりもEQ。

これは今、多くの精神科医や心理学者が声高に言っていることですが、まったくその通りでしょう。

1.自己認識すること
2.情動をコントロールすること
3.動機付けること、楽観的であること、志(これが私が付け加えたものですが)を持つこと
4.他者の心を洞察すること
5.円滑な人間関係を作ること

言葉ではいかにも簡単に聞こえますね。しかし実に難しい。

まず、自分を知るということ。例えば、自分の脳の状態(前頭葉の働き、扁桃体の動き、神経伝達物質の質と量の具合など)、自律神経の状態、無意識、自動思考、スキーマー(心のくせ)、これらを自分自身で理解することに他ならない。

古代ギリシアローマの時代から、また中国の春秋戦国の時代から、自分自身を知ることの困難さを問うていますよね。

そして、それを知った上で感情や情動を、自ら制御する、自制する能力。これも並大抵のことではありませんね。これが出来る人はある意味天才でしょうね。

まず、この2つができるよう、いろいろ自分自身を客観的に見据え、自分自身に働きかけ、自制心と意志力を取り込んでいきたいもですね。