韓国の高麗大学校での留学時代、日本から行った者たちで作った硬式の野球チームに所属していました。


チーム名を「飛鵬(ピブン)」と言います。このチームを結成したのが、私の大先輩である鄭さんです。当時は、現在のパククネ大統領のお父さんが大統領で、集会などを開くのがたいへん難しかった時代でした。


ましてや日本から行った私たちは、いろいろな政治的なからみがあって、なおたいへんでしたね。政治とは全く無縁の野球とはいえ、人が集まり何かをすることに対する警戒感がありました。


そんな状況で、鄭先輩は、身体をはって留学生の野球部結成に尽力したのです。この飛鵬は、今も続いています。


先輩はまた、私が大学を卒業する時期に、韓国の総合商社“㈱双龍”を紹介して頂き、また大阪支店長に強く私を推薦して頂きました。そのおかげで入社することができたのです。


私の大恩人です。


4年前、鄭先輩は脳出血で倒れられた。幸いに一命を取り留めたものの、言語など様々な障害出て、これまで懸命なリハビリに努められてきました。持ち前の根性でかなり回復したようです。


今日、その鄭先輩を高島森林セラピーロードマキノコースに奥様と共に案内しました。ポールを持ってウォーキング、いろいろなプログラムを進めると共に、3人で鯖寿司を食べながら、懐かしい話に花を咲かせましたね。


日頃、なかなか森林を歩くことがない先輩夫婦にとって、セラピーロードはたいへん新鮮に映ったようです。本当に良かった。


その後、マキノビーチでのウォーキング、ホテルで珈琲ブレイク。マキノ白谷温泉に入った後、家路に着く車の中でも話題がつきませんでした。


喜んで頂いたこと、たいへんうれしく思いましたよ。