昨日遅くまで、中国春秋時代に活躍した斉の国の名参謀、管仲のことを読んでいましたが、その中で「国を支える4本の綱」というのが書かれていました。


4本のうち1本が切れると安定を欠く。2本が切れると危機に瀕する。3本切れると転覆する。4本とも切れると滅亡する。安定を欠いても取り戻すことが出来る。危機に瀕しても脱することができる。転覆したところで立て直す方法は残されている。だが、滅亡してしまえば、もはやどうすることもできない。


4本の綱とは何か?


礼・義・廉・恥の4つのことを言っています。


①礼とは節度を守ること。
②義とは自己宣伝しないこと。
③廉とは過ちを隠さないこと。
④恥とは他人の悪事に引きずられないこと。

なるほど、すごく納得するところがありますね。


管仲は、『倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る』の言葉で有名、というよりは、『衣食足りて礼節を知る』という言葉の方が有名ですね。


また、親友の鮑叔牙との『管鮑の交わり』でも名が通っています。この鮑叔牙がいたからこそ、管中は名宰相、或いは名参謀として今日にも名を轟かせているのですね。鮑叔牙は本当に心の広い立派な人物でした。


管仲は、周の太公望呂尚、漢の蕭何(しょうか)、斉の晏嬰、蜀の諸葛孔明、最近では中華人民共和国の周恩来などと並び称される名宰相でした。