偉大な人間の父はどんな人だったか、シリーズでこのブログでお届けしています。

偉大な人間は最初から偉大であったわけではありません。持って生れた資質や才能はもちろんあるでしょう。これまでいろいろ述べてきたように脳の機能や意識の問題などについては、民族的な遺伝子が関わっていることや、その人の先祖から受け継がれてきたものが多々あります。


しかし、そのことよりも、その人が生まれてから成長する過程で、どんな人に接し学び影響を受けてきたかがとても大事ですね。


これまで、歴史上の偉大な人物の親、特に父親、或いは義理の父親について触れてきましたが、人が偉大になる過程においてその存在を語らなければならない。

ソフトバンクの孫正義社長のお父さんのことを話します。


孫さんのお祖父さんの時代に、韓国から日本に渡ってきたので、孫さんは3世ということになりますね。お父さんは若いころ苦労をされたようですが、持ち前のバイタリティーと商才で、見る見るうちに商売が成功しお金持ちなっていきました。


孫さんの幼いころは家が貧しかったようですが、父親が成功するプロセスをしっかり見て育ち、それが脳裏に焼きついて、扁桃体の中にある無意識の領域に落とし込まれていったに違いありません。


お父さんも孫さんの才能を見抜き、小さいころから「お前は天才だ」と事あるたびに言い続けたと言います。脳というのは錯覚を起こしますから、いつの間にか、孫さんも「自分は天才だ」と思いこんでしまったのでしょう。


お父さんは、幼いころから孫さんと商売を話をしたと言います。「こんな時、お前ならどうする」。そんな環境で育ったので、中学校の担任の先生に「先生、塾をすれば儲かりますよ」と言ったくらいです。


お父さんは孫さんを「社会の子」として育ててきたと振り返っています、かなり期待も大きかったのでしょう。孫さんもその期待に違わず、凄い会社を作り上げましたね。


ソフトバンクは、まさに親と子の共同作業であったと思いますね。