厚生労働省が管轄する国家資格のひとつに「衛生管理者」というのがあります。

国は企業や団体で働く人々の安全や健康を促進するために『労働安全衛生法』という法律が定めていますが、組織内での推進役になる人が必要となり、その人たちが持つ資格です。

その中には、労働基準法の問題も多くあり、経営者にとっても知っておかなければならない項目がたくさんありますね。


資格には第一種と第ニ種があって、第一種は労働安全衛生に係る法律や健康・病気に関わる知識や対処方法などに加え、有害物質に関する事項などがあり、かなり幅広い知見が求められます。


社員50人以上の企業や団体は最低ひとりの衛生管理者の専任が必要で、これが200人以上になるとふたり。500人以上では3人と、社員数が増えていく毎に専任数も増えていきます。

先般、第一種衛生管理者の試験を受験し昨日ホームページで合格の確認をしました。


国家資格としての難易度は、まあ「普通の中」程度ですね。さほど難関ではありませんが、かといって決して簡単でもありません。

幅広い範囲から出題される重要項目を暗記する必要があります。そして過去問を何回も解くこと。試験にはこの過去問に加え、新しい問題もいろいろ出てきますが、基本過去問を疎かにするとまずパスしません。

私としてはこれまで有害物質による環境汚染対策事業で培った知識と現在進めているメンタルヘルス関連の知識は大いに役に立ちましたね。

現在、厚生労働省の外郭団体「中央労働災害防止協会」の運動療法の資格「ヘルスケアリーダー」の登録をしていますが、今回の合格でこの協会認定の心理相談員(カウンセラー)の資格も得て登録することができます。

これまで心理療法に携わる職業として「臨床心理士」か「産業カウンセラー」しかダメだったのが、これでやっと公的な形でメンタルヘルス対策事業のベースとなる資格に、昨年試験に合格し取得した日本医師会の「日本体力医学会健康科学アドバイザー」の資格を加えて、その土台がしっかり固められ、事業を大きく促進させることができるようになりますね。


もちろんマーケティングや営業、財務など、経営全般に関する戦略戦術がますます必要となるのは言うまでもありませんが。

ところで、年齢を重ねても試験にチャレンジすることは脳にとってもとても良いことですよね。人間の脳は、そのニューロン(神経細胞)が年々減っていくのは確かですが、ひとつのニューロンにはひとつの軸策とたくさん樹状突起があって、脳を鍛えることによってそれらを太く長くすることができます。つまり、頭脳を明晰にすることができるのです。

それによって心と身体が活力ある状態になり、そこにセロトニンやドーパミンを流してやると一層機能は高まっていくのです。60歳過ぎても70歳代、80歳代になっても頭がよく記憶力が衰えない人は、これらの神経細胞をしっかり育てているのですね。

脳は全体のバランスが大事です。どこかの部位が突出すると問題が生じます。

脳のこのバランスを調整するためにも、新しいことにチャレンジすることがとても大事なのですよ。