ビジョナリ―カンパニーの著者、ジム・コリンズさんの言葉にはたいへんな重みがありますね。『衰退の5段階』の最後の方での指摘している重要なポイントを掲げてみます。


■戦いで重要なことは生き残ることではない。

■世界のうち関係した部分に特有の影響を与えることだ。

■しかも優れた業績をあげながらそうした影響を与えるので、存在しなくては大きな穴ができ、他の組織が簡単に埋めるというわけにはいかない、そんな企業を築くことだ。

■それを達成するのは、指導者が単なる生き残りよりも大きな目標(自社の存続よりも大きな目標)を追求する戦いに勝利する道を見つけられるという確信を持ち続けることだ。

■この目的を達成するために必要なら、どれほど耐えがたいものであれ、どのような行動でも取るという強い意思を持ち続けなければならない。

闇の中で脱出の道を見つけ出し、充分根拠のある希望を与えてくれるのはこのようなタイプの指導者だ。


■正しい事業者は、事業が好調なときも不調なときも、脅威に直面しているときも好機を活かそうとしているときも、いつも変わらず緊迫感を持っている。

■進歩を求める創造的な欲求、内部の衝動に突き動かされる。

■胸が熱く燃えているのであり、脅威にぶつかってもいなくても、この点には変わりない。

■真に偉大な組織がそこそこ成功を収めているにすぎない組織と違う点は、困難にぶつからないことではない。

■一時は後退しても、壊滅的な破局にぶつかった時ですら、回復して以前よりも強くなる能力を持っていることである。

■偉大な国は後退しても回復しうる。

■偉大な企業は後退しても回復しうる。

■社会セクターの偉大な組織は後退しても回復しうる。

■そして偉大な指導者は後退しても回復しうる。

■完全に打ちのめされて退場するのでない限り、常に希望がある。