先日このブログで、韓国のにごり酒「マッコリ」の話を取り上げたのが原因なのでしょう、急に飲みたくなって、先週土曜日に知り合いと近くの料理店に行き、パカジ(ひょうたんで作った容器)に入ったマッコリを飲み干していました。


その時、酒の肴として冷麺も一緒に注文したのですが、この韓国冷麺のお話を少ししたいと思います。


朝鮮半島の麺類の歴史は古くて、仏教が国教であった高麗時代に、寺院で製麺していたらしいのです。材料には、主にそば粉や小麦粉などが用いられますが、中には緑豆の粉などを使うことがあります。また、最近では、ジャガイモを利用することも多く見られますね。


温かいスープを温麺(オンミョン)、冷たいスープを冷麺(ネンミョン)【またはムルネンミョン】といいますが、その以外にも、スープなしで具とともに混ぜ合わせたものをピビン冷麺(ネンミョン)、また、麺を包丁できざみ、そのまま熱したスープに入れるカルククスなどがありますね。


韓国では、オンミョン、ムルネンミョン、ピビンネンミョン、カルククスとも大衆食堂や専門店で食べることができますが、日本ではやはり韓国麺としてはムルネンミョンが知れ渡り、ほとんどの焼肉店のメニューに入っているので、食べた方も多いでしょう。


冷麺は、韓国よりも米作に適さない地域が多い北朝鮮地方の特産品として名を馳せていますね。麺のやわらかさに特徴がある平壌冷麺(ピョンヤンネンミョン)や、麺のしんが硬めの咸興冷麺(ハムンネンミョンがありますが、それぞれ独特の味があり、とても美味しいですよ。


朝鮮半島には、古代から伝わる料理がたくさんありますが、麺類は本来常用の主食ではなく、誕生日、婚礼、賓客用の別味とされていました。魚肉料理や餅菓子類を主とする膳の一種の口直しであったらしいのです。しかし、今日では、りっぱな主食になっていますね。


夏は、冷麺とムルキムチを食べて、暑さをふっ飛ばしましょう。


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