今日の産経新聞朝刊一面に、対馬の観光ツアーの記事が載っていました。韓国資本の進出が著しい対馬への観光振興策として、私たちのように関西に在住するものであれば、今までなら空路で伊丹から福岡へ、そこから飛行機か高速船で対馬へ行き、2泊3日で7万円前後でしたが、今回関空から釜山経由、高速船で対馬へとなり、釜山に2泊、対馬で1泊の3泊4日で同じ7万円前後の費用となるそうです。


何故、こんな観光振興策が組まれたかというと、対馬は、釜山から50kmぐらいのところで、「最も近い外国」であり、高速船で約1時間半で着くため、韓国からの観光客も年々増えてきて、対馬の経済はその観光客なしではもう成り立たなくなっているらしいのです。それが、昨秋からの経済危機と急激なウォン高で、観光客が激減し、島は大きな打撃を被り、日本からの観光客をもっと誘致しようとなったそうなのです。


対馬は、古代から交通・防衛上の要地として日韓関係に深い関わりをもってきましたね。元寇の時も、この地が舞台になりましたし、倭寇と呼ばれる海賊の根拠地のひとつも対馬でした。豊臣秀吉が出兵した「文禄・慶長の役」では、対馬の領主宗氏が活躍しましたし、徳川時代になって「朝鮮通信使」が日本に来るたびに、対馬藩が重要な役割を担っていたのです。


1700年代の前半、その対馬藩に雨森芳洲という有名な学者が仕えていました。彼は、朝鮮語や中国語に通じていて、朝鮮通信使をはじめ、日本と朝鮮との関係強化に尽力した人のひとりですね。


滋賀県に北部に高月という町があります。長浜からJRで10分ほどいったところですが、そこにこの雨森芳洲の記念館があり、江戸期の徳川幕府と李氏朝鮮との関係が手に取るようにわかります。ぜひ、お奨めしたいですね。


徳川の鎖国時代に、対馬藩が朝鮮通信使や日朝貿易を通じて果たした意義は、たいへん大きいと両国から歴史的に評価されていますね。


その対馬が、現在、韓国資本で買い進められているのです。日本の法律では、外国人であっても、日本の不動産を購入することができます。従って、対馬の不動産も誰でも買うことができるのですが、朝鮮半島に近く、また両国国境に接しているため、防衛上の問題があるとして、何らかの措置を取るべきだという意見があるのです。


かつて、李承晩という大統領は、「対馬はわが国もの」と、とんでもない発言をしたことがありますが、そんな根拠のない論調に賛同する人たちも韓国にはけっこういますからね。


対馬をもっと知る必要がありますね。実は、私もまだ訪れたことがないので、近いうちにぜひ行ってみたいものです。それにしても、火種を作りそれを燃え上がらせようとする人たちは、絶対排斥しなければなりません。日本と韓国の将来をぶっ壊す「癌」としかいいようがないですね。


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