先週の日曜日(21日)は、二男が通っている法政大学の後援会関西支部京都滋賀地区の新入生父母の会が、JR京都駅前の京都タワーで行われ、関西副支部長として参加してきました。


そもそも、このPTAのような後援会組織がある大学はたいへん珍しく、関東では法政、関西では関大だけだそうですね。年に何回か会合を持って、会員同士や大学の先生方との親睦を深めたり、意見交換したりしています。


先日も、東京から大学の関係者が来られ、大学の現在の様子や運営方針、また、学生の就職状況などについての説明がありました。その中で、今年の就職戦線はたいへん厳しく、内定者は50%程度で、どの学生も苦戦しているとのことでしたね。今回来られた先生は、経営学部でベンチャー企業経営を専門としている女性教授でしたので、とても丁寧にわかりやすくお話しして頂きました。


法政が、この後援会という組織を作った理由のひとつは、今後少子化に伴う学生数の減少で、優秀な若者の取り合いが激化しているからなのです。関西をはじめ全国的に後援会網を作り、学校のPRを行い、保護者に対するサービスを充実させることによって企業(学校)価値を高めようとしているのです。


ここ数年の間にも立命館が、附属高校を幾つか創り、附属小学校を創設しましたし、同志社、関学も負けじと附属小学校を開校させました。関大はJR高槻駅前に巨大なキャンパスを作り、早稲田も関西の高校を買収して学生を囲い込んでいます。大学の生き残りをかけた熾烈な戦いを繰り広げているのですね。


すでに大学は全入時代に突入し、はっきりと二極化されてきましたね。有名校で施設が整備され、優秀な大学教授がいる大学にはますます人気が集まり、そうでない大学は定員割れに伴う赤字経営を強いられ、最後には廃校になっていきます。そんな事例がマスコミにも幾つか紹介されていますね。


大学だけではなく、高校や専門学校も同様の状態になっているため、これらを克服する方法のひとつとして、海外から移民を受け入れ、彼らに日本語や専門知識、或いは職業訓練を行うインフラ施設として活用すべきだと私は主張してきました。


もちろん、一時的な財政出動はあるでしょうが、結果的に将来を担う人材を育成することで、日本の豊かな国づくりに貢献することになると確信しているのです。


教育は国家100年の計」です。日本の優れた教育施設や有能な先生を活かしていくために、今国民の発想の転換が必要なのです。


「子供の母校はわが母校」 これは法政大学後援会のキャッチフレーズです。確かに、子供が通っている大学の行事に参加し、体育会の試合を応援し、先生方や役員の人たちと一献傾けながらいろんな話をしているとそんな気持ち、つまり、愛校心といったようなものが涌いて来ますね。

これは、私の出身校に対する思いとは、また一味違う心情ですね。


株式会社淡海環境デザインホームページ

http://www.ohmi-k.jp