一昨日、法政大学のアメフト部、トマホークスの主務(ゼネラルマネジャー)から、今秋のリーグ戦のスケジュールが発表されたとしてメールが送られてきました。私の二男(4年生)が所属するトマホークスは、昨年、日大フェニックスとの死闘の末関東を制し、甲子園ボール(昨年は長居競技場でした)では一昨年まで長男が主務を務めていた立命館大学パンサーズに惜しくも敗れはしましたが、とても良いシーズンであったと思います。
しかし、今年はかなり厳しい闘いになりそうですね。というのも、今まで、学生選手権は、関東代表と関西代表とで毎年12月の中頃、甲子園で日本一を決することになっていましたが、今年から、全国の大学がそれぞれの地域でリーグ戦を闘い、その優勝者チームでトーナメントを行い、決勝戦を甲子園で行うという形に変更されたため、試合数が増えることになったのです。
関東と関西代表はレベルが高いため、予めシードされているとはいうものの、1試合増えるとなると、部員数の多いチームが圧倒的に有利になりますね。アメフトは、相手チームとの闘いの前に自己のケガとの闘いなのです。リーグ戦の終盤になるとどのチームもケガ人を多く抱え、戦力が大幅にダウンするケースもよく見受けられますから。部員数が少ないトマホークスには、たいへん不利ですね。
今年は、関東では、法政、日大、早稲田、明治の4強、関西では立命館、関学、京大、関大の4強がしのぎを削る闘いを繰り広げると思います。この学校の部員数を比べてみましょう。Aを120名前後、Bを100名前後、Cを80名前後とした場合(選手だけとしスタッフは含みません)に、Aは立命館、関学、日大、Bは早稲田、関大、Cは法政、明治、京大といったことになるでしょうか。
また、強い附属高校があるのは、法政、日大、早稲田、立命館、関学で、高校時代活躍した選手のスポーツ推薦枠があるのが、30名程度が日大、20名程度が立命館、関学で、10名程度は法政、明治、関大で、5名程度が早稲田、京大は全くありません。また、日大のスポーツ推薦者のほとんどが学費免除となっています。
私の独断と偏見でいえば、今年の全体的なチーム力(選手個々の能力、部員数、学費免除など学校側のバックアップ体制、グランド施設などのインフラ整備、コーチングスタッフの充実など)は、Aランクが立命館、関学、日大、Bランクが法政、早稲田、関大、Cランクが明治、京大となりますね。
しかし、スポーツは何でもそうですが、全て満たされているチームが強いとは限りませんね。監督・コーチの指導力と戦術、学生スタッフの充実、選手達のモチベーション、これに「運」が加ってはじめて、日本一が決せられるわけですから。
その意味で、私がCランクを付けた明治と京大は今年は脅威ですね。春のオープン戦ではひじょうにいい状態に仕上がっているとのことです。今年は、久しぶりに京大の活躍が見られますよ。
学生アメフトの人気をもっと拡大させるためには、一定のチームが、お金でなりふりかまわず選手を集めるような事を避けるべきだと思いますね。ファンは、それぞれのチームが切磋琢磨し拮抗した試合を望んでいるのですから。そのためには「機会の平等」という考え方も必要でしょう。不況で社会人リーグの存亡が問われているとき、学生アメフト界の役割はたいへん大きいですからね。
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