日本が1億2800万人の人口で経済社会が成り立つのは、加工貿易の文明を創り出してきたからですね。日本の国土が持つ食糧や資源の調達能力は、概ね7600万人らしい。にも拘わらず5200万人分を上乗せできているのは、日本で作った製品を海外に輸出しその収益によって、海外から食糧や資源を輸入しているからに他なりません。


つまりは、現在の日本の人口容量とは、科学技術や市場主義経済、またグローバル化を巧みに組み合わせ、絡み合わせ生み出されたものですね。


これから人口が減っていくので、この人口容量も同時に減らしていけば良いという考え方を、マスコミや評論家が述べていますね。人口減少に伴い経済も縮小させコンパクトな経済社会を創るといった方向なのですが、果たしてこれだけ裕福になった日本がこれに納得するのか、はなはだ疑問ですね。


私は、人口減少社会で進むべき道とは、せっかく1億2800万人という人口容量を持つ日本を先人が苦労して築き上げたものを、何とか維持すべきだという思いを持っているのです。


それを進めていくための課題は、もちろんたくさんあります。

1.生産性を上げるために技術革新できるか?

2.女性や高齢者を活用できるか?

3.今までのように食糧や資源が輸入できるか?

4.環境問題を克服できるか?

5.外国へ輸出できる新たな産業を創造できるか?

6.移民を受け入れることができるか?

などです。


これは、私たちのビジネスにおいても極めて重要な項目であり課題でもあるのです。


私は、日本は経済力があり、国際発言力のある強い国として、これからも世界をリードしていくべきだと思っています。でなければ、若者は夢や希望が小さくなっていくでしょうし、有能な者は外国に行ってしまうでしょうね。


移民を受け入れても、基本的に人口減少に歯止めをかけることはできません。しかし、多様な民族で構成される共生国家を創る理念は、世界の国々から支持を得られるのは間違いなく、それが国際競争力の強化に繋がっていくでしょう。


繰り返しますが、私たちにとって、人口減少社会におけるマーケティングは極めて重要な経営戦略のひとつです。前提をどうのように考えるか、これが最も大事なことですね。私は、今後、縮小ではなく、濃縮した経済社会を創ることこそ、日本の生きる道だと思っています。


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