昨日アナウンスしました、522日に開催する予定の「土壌第三者評価委員会シンポジウム」は残念ながら、現在、新型インフルエンザが大阪を襲っているため中止となりました。また、インフルエンザが沈静化した後に開催する予定なので、その時までお待ちください。


当社でも、リスクヘッジのために外出する際、特に大阪や神戸方面に行くときはマスクを付けるよう、社員全員に指示しましたが、肝心のマスクが売り切れてありません。


マスク会社にとっては特需ですね。


さて、一昨日来ブログに書いている「環境リスク評価」のことなんですが、

そもそも、土壌や地下水汚染の問題というのは、汚染土壌や地下水の存在そのものでなくて、土壌や地下水に含まれる汚染物質が、様々な曝露(ばくろ:健康被害などが明らかになること)経路を通じて人の健康や環境への悪影響を及ぼすことなのですね。


だから、土壌・地下水汚染対策の目的は、汚染土壌や地下水をなくすことではなく、それらが原因となって関わってくる悪影響のおそれ、すなわち環境リスクまで許容されるレベルまで抑制して、管理することなのですよ。


アメリカやヨーロッパの先進国では、このような「環境リスクベース」で土壌汚染問題を捉える考え方が取り入られていて、土壌汚染による環境リスクを定量的に評価し、その低減をはかる取り組みが行われていますね。


このようなリスク評価の考え方は、結局、費用対効果の最大化を図って、環境リスクを許容の範囲にまで合理的に低減することが可能となるのですね。


つまりは、「環境リスク評価」を行えば、浄化コストを大幅に下げることができ、そのことによって、塩漬けの土地、いわゆる「ブラウンフィールド」を解消することが可能になるってことなのです。


そのため、海外では、アメリカのRBC(レべッカ)、イギリスのCLEA(クレア)、オランダのCSOIL(シーソイル)など名称を付けてすでに開発されているのです。


「ブラウンフィールド(BF)」とは、私の勝手な解釈で、狭義では、「有害物質や廃棄物によって利用されない土地」であり、広義では、それに加え、「休耕化になっている農地」「管理されていない山林」としています。

「いかにBFを解消し、適切に利用できるようにするのか」、このBF問題は、日本の未来に大きく関わっていく社会経済問題なのです。


株式会社淡海環境デザインホームページ
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