テポドンが発射されて1週間が過ぎましたね。

北朝鮮の首領様、その後お変わりないでしょうか? 


日本の安全保障にとって最大のリスクは何といっても朝鮮半島の有事。

ここで、朝鮮半島リスクについて解析し、単純化して考えてみましょう。


今、北朝鮮は中国の援助がなければやっていけません。中国に身を売っているといっても良いでしょう。北朝鮮にある鉱山の採掘権や港湾の使用権などを援助の見返りに獲とくしており、かつて20世紀に欧米列強や日本が中国で行った同じ事を中国は今北朝鮮でやっていますね。

従って、絶対中国は今の体制を崩すことはありません


ロシアは、伝統的に南下政策を取る国ですから、極東において一定の力とともに海洋資源などを確保しておくために、冷戦時代のようなことはないにしても北朝鮮の現状体制を背後から支援していくでしょう。


アメリカは、イラクやイラン、アフガニスタンなどに目を向けざるを得ず、また、国内の経済不況のため国債を大量に所有している中国とは絶対けんかできないので、オバマは口では北朝鮮を非難するものの朝鮮半島の現状維持を望んでいるでしょう。


韓国は、元々同民族であったのが、1950年に勃発した朝鮮戦争によって完全にふたつに分かれてしまい、1000万人以上の離散家族が生まれるなどの悲劇を経験し、心情的には「統一」を願っています。
しかし、統一しても北朝鮮の国民を同等のレベルまで引き上げるための資金負担の問題などを考えると、現実は「現状維持」のまま、軍事費などの負担を減らすための外交交渉をしっかりと行っていくことが国益にかなうと考えているでしょう。


韓国は、この10年間でずいぶん国民の価値観が変わってきたようですね。反日的な人たちはあいかわらず多いのですが、過去の歴史的事実をより客観的に見極めて、従来の一方的な評価でなく、より客観的な評価をくだしていこうとする人たちがかなり増えてきているのですよ。

反面、北朝鮮の思想や体制に同調する人たちもたくさんおり、まあ、いろいろな考え方の人たちで国が成り立っているのは、まさに韓国も民主化が進み成熟した国になったということでしょうか。


ところで日本。
結局、日本政府も周辺の国々が今の状態を維持するといっていることに異論はないでしょうね。


その結果、北朝鮮の庶民だけが苦しい目に合い、拉致問題はまず解決されないという構造はこれからも続いていくのでしょうね。


私が韓国留学時代に経験したことですが、
ソウルの街中で大声でけんかしている姿をよく目撃しました。口げんかが白熱し、もう手を出すかどうかというぎりぎりのところになった場合でも、実際に殴り合いになったケースは全くありませんでしたね。

韓国と北朝鮮が同根ということを前提にすると、つまりは、北朝鮮は口で脅したりミサイル発射というデモンストレーションはするでしょうが、実際に日本に攻め込むような勇気ある(?)行動をすることはまずないということです。


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