バイオレメディエーション(略してバイレメ)とは?


土壌や地下水汚染の浄化工法のひとつで、有害物質を分解する微生物を使って土壌や地下水をきれいにしようとする技術です。

その土地に生息しているバクテリアを増加させて分解を促進させるバイオスティミレーションと、分解に適したバクテリアを外から投入するバイオオーギュメンテーションの2つの方法があります。


わが社は、2年前に、滋賀県湖南市にある砕石場経営をしている共栄物産㈱と業務提携して、砕石場跡地を利用した汚染土壌のバイレメ(別名ランドファーミング)事業を展開しています。バクテリアと栄養材を散布し(バイオオーギュメンテーション)、油やVOCで汚染された土壌の濃度や油臭油膜を低減させ、敷地内の広大な砕石跡地に埋設管理し、将来的にその土地を工業用地としての活用や山林として再生しようとするビジネスモデルなんですよ。


また、油やVOCによる地下水汚染を原位置にいるバクテリアを増加、活性化させる栄養材を投入(バイオスティミレーション)して濃度を低下させるサイトも幾つか持っています。

現在、事業者内だけでなく公共水域での適用も具体的に計画する段階まで至っているのです。


さて、このタイトル、「バイレメとリスコミは車の両輪」とはどういうこっちゃ?という方もおられるでしょうから、その質問に答えましょう。


バイレメを行う際、汚染原因者、土地所有者、地域住民、管轄行政などステークホルダーに対して、まず、バイレメの安全性や信頼性を担保するための資料提示や説明責任が不可欠なのです。

何故なら、「変なもん入れることでえらい問題を起こすとちゃうか?」とか「バクテリアが何か化けもんみたいな姿になったらどうすんにぇん」とか「そもそもバクテリアなんてそんな怖いもん扱わんといて」とか、急に関西弁になるくらいバクテリアに対する不安や恐怖を感じている人が多いからなのですよ。


その不安と恐怖を取り除く粘り強い対話と行動こそが、わが社のリスコミの特徴なのです。


安全性や信頼性についてのデータや資料を、数多く積み重ね、また東京農工大学をはじめとする研究機関や企業などからの適正な評価を頂き、さらに、品質管理を万全にするシステムを作り出し、その上でステークホルダーに対するリスコミを真摯に実施しているのです。


その昔、私が京都大学衛生工学部の聴講生として1年間授業を受けていたとき、ある著名な先生が次のようなことを話され、今も鮮明に記憶しています。

『結局、最終的に地球を救うのはバクテリアだ。だから、君達、これからバクテリアのことを呼び捨てにするな!バクテリア様と言え」


これから、ますます日本各地にいるバクテリア様と共に、いやアジアにもいるバクテリア様を伴って、バイレメ事業を展開していきたいですね。


㈱淡海環境デザインホームページ

http://www.ohmi-k.jp/