歌舞伎座 六月大歌舞伎 昼の部
上州土産百両首(じょうしゅうみやげひゃくりょうくび)
幼馴染の正太郎(中村獅童さん)と牙次郎(尾上菊之助さん)
二人は偶然再会し喜び合いますが
実は二人とも掏摸となっており
互いの懐から財布を抜き取っていたことを知り嘆きますが
これからは互いに堅気になり生きようと
月夜の浅草聖天様の森で誓い合い
10年後の再開を約束して別れました。
正太郎は自分を兄のように慕ってくれる牙次郎を思い
板前として働きコツコツお金を蓄えていたのですが
ある日昔の仲間(中村隼人さん)から強請られてしまします
一方牙次郎は相変わらずドジな性分は変わらずで
なんの成果も挙げられずにいました
そして月夜に照らされた運命の再開の日を迎えます…
菊之助さんは先月の乳母正岡の重厚な演技や華麗な女形を見てきたので
牙次郎のようなドジなお役のお芝居を見るのは初めてでしたが
ドジだけど正太郎を実の兄とも慕う純な気持ちが伝わって来て
獅童さんとの最後の場面でも泣かされました
来年の團菊祭で八代目菊五郎を襲名される菊之助さん
これからも楽しみです
正太郎を強請る、みぐるみ三次の中村隼人さん
憎たらしくてよかったです