展望地より上からは山中湖は見えなかった。
降りていくにつれて湖面が見えてくる。
この頃の陽が沈む方角は南アルプス辺りだろうか。
望遠レンズで見ると手前に少し低い山、奥に高い山。
その間に雲が沸いているのが見えた。
私のメインの被写体は黄昏の空。
大体の人は夕日が目的だから、
陽が沈むと帰ってしまう。
なので、この時間になると人数が少なくなって都合がいい。
お得意の(?)フィッシュアイで。
山中湖の対岸と南アルプス方面の山々。
黄昏の時間までは少しあるので、
暇つぶしに夕間暮れの景色などを撮る。
この日は夜中から朝、夕方と、富士山の山頂部を撮ってみたが、
撮影する時間、方角などの違いはあれど、
やっぱり富士山の山体の美しさは素晴らしいですね。
今まで撮った写真の中で5本の指に入る写真と同じ場所から、
同じシチュエーションで撮ってみた。
ただし、季節が違う。
ベストショットは冬でしたが、今回は初夏といってもいい季節。
1番の違いは日没時間ですが、それは写真には関係ありません。
問題なのは湿度。
冬は湿度が低く、夏は湿度が高い。
湿度とは空気中の水分の量。
水分は光を拡散させて、白っぽくなる原因になる。
つまり、青の透明度が落ちる原因。
だから湿度が低い冬の方が、空の青が美しくなる。
+夕焼けの赤から青へのグラデーション。
上の2つの写真。
雲の出方は天気次第なので別ですが、
それよりも空の青、とグラデーション。
現像時に調整していますので、それなりになっていますが、
やはり冬の方(下)がいい。
あと、右下の光の帯。
これは車のライトを長時間露光しているので帯状になっている。
問題は光芒。
冬の方がハッキリと出ていて美しい。
光芒の出方はレンズの絞りに左右させるが、
上下とも同じレンズで似た様な絞り値。
ここの違いと季節(湿度)との関係性は分かりません。
今回、ここで撮ろうとしたのは、
こういう「違い」がどの程度あるのか、知りたかったから。
季節(湿度)が大きく関係しているのなら、
やはり冬に撮った方がいい。
という事で、いろいろあった長い一日は、
この後の長〜い帰り道を経て終わりとなりました。
写真HP : OHLOONのふらふら風景展示館
https://ohloon-photo.amebaownd.com
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