​高原の晩夏





今回行って来たのは、長野県東御市の池の平湿原。




埼玉県からだと、国道17号で高崎へ、
18号に乗り換え安中、横川を経て、
碓氷峠で軽井沢、小諸市へ。
そこから山へ駆け上り、高峰高原へ。

高峰高原ホテルの北側にビジターセンターがあり、
そこに無料駐車場があります。
そこは群馬県なのですが、この一帯は群馬県と長野県の県境が近いので、
場所によっては群馬県だったり長野県だったりします。

この駐車場は東側の浅間山外輪の黒斑山や蛇骨岳への
登山道入り口でもあります。

一方、ここから西側は湯の丸高峰林道。
ちなみのここは冬季はスキー場なので、
夏季はゲレンデの原っぱとリフトが夏山に穴を開けています。

駐車場から15分ほど歩くと高峰温泉と言う宿があります。



標高2000mの地点にあり、雲海が見えるランプの宿として有名です。



この高峰温泉の前に林道のゲートがあります。

冬季と夏季の夜間は車両通行禁止です。

開門は朝7時。


これは林道の反対側の湯の丸高原でも同じです。


この林道のほぼ中間地点に池の平湿原があります。

すぐそばに駐車場があるので、普段は朝7時の開門を待って

そこまで車で行きます。


でも、今回はその開門前に徒歩で通って、早朝の池の平湿原を撮りたい。

そういう目的です。






高峰ビジターセンターの駐車場に着いたのは午前4時過ぎ。

当然真っ暗です。

それでも先着の車が10台以上いました。

おそらく夜明けを待って黒斑山方面を目指すのでしょう。




そんな中、準備を整えて、私は4時30分過ぎに出発。

この日の日の出時刻は5時25分頃。

足元は真っ暗ですが、東側の浅間山外輪山の山影でよく分かりませんが、

うっすら空の低い所が明るくなり始めています。






この時間帯、手持ち撮影は無理です。

かと言って、重たい三脚を持っていくのは自殺行為。


なので、一脚を持っていきました。


一脚は自立こそしませんが、

手持ちを支える補助具として使います。


最近のカメラは手ブレ補正機能が付いているので

ISO感度を高め(800くらい)にして、シャッタースピードを高めにして、

自分の両足をしっかりして体の揺れを極力防ぎ、

呼吸での体の揺れを防ぐ為、一瞬息を止めて、

慎重に撮ります。


それで1/15secくらいでなんとか撮れます。



日の出る方向は浅間山外輪山で見えませんが、

北北東方面の朝焼けは見えました。


沸き立つ雲ですが雲海風に。

この雲の下は鬼押出しや嬬恋のキャベツ畑でしょう。






カラマツ林のシルエット。







高峰温泉を過ぎた頃にはもう真っ暗と言う程では無くなりました。

ゲートを通って林道へ。


この林道。

池の平の駐車場から湯の丸方面はアスファルト敷の綺麗な道ですが、

なぜかこちらの高峰高原側は凸凹のある砂利道。


まあ、どちらにしても写真的にはNGですが。




この日は雲の流れが早く、ガスったり晴れたりが

短時間で変わっていきます。

雲は山の上では霧と同じです。


雲の種類によって高度が違うので、

自分がいる所より低い所に雲があれば雲海を見ることができますが、

雲の高さの真っ只中なら霧、自分より高ければ曇り空になります。


この時はその全てでした。


でも歩いているうちに、自分の高度と上空の雲は晴れ始めました。





林道を歩きながら振り返ると、浅間山外輪山の方も晴れ始めていて、

朝日が雲間を照らしていました。



さらに歩いていくと、すっかり晴れ模様に。





林道は崖っぷちの道。

南側へ向かって切り落ちています。

その斜面に生える落葉松、眼下に東御の町、

そしてさらにその向こうには八ヶ岳でしょうか?

青空にはまばらな秋を思わせる雲。


晩夏の標高2000mの朝は最高に清々しかったです。






東側の雲もすっかり晴れて来ました。








個人的にはアザミは秋の花というイメージがあります。

夏にも見ますけどね。






林道脇の斜面に映る落葉松の影。



池の平入り口までは高峰温泉からおよそ3km。

ビジターセンターからだと、4km弱くらいでしょうか。


4時30分頃に出発して到着したのは6時30分過ぎ。

4kmを2時間、と言うことは平地での平均の2倍。

でも、写真を撮りながらの私の平均は3倍なので、

随分と早く着きました。


が、目的だった早朝の湿原には間に合わず。

そもそもの皮算用が間違っていました。


あと1時間早く出るべきだった。


まあ、仕方ありません。

再チャレンジすればいい事。


それよりも今は、それでも通常より早い朝の写真を撮る事ができます。




と言う事で、今回はここまで。


池の平湿原編は次回に。







写真HP : OHLOONのふらふら風景撮影記



https://ohloon-photo.amebaownd.com





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