秋も過ぎ、冬となりまして、寒い日が続く様になりましたね。


冬には冬の写真を!

という訳で撮りに行きたい所ですが、行けてません。


ということで、暇つぶしに自分の写真と機材のお話。





冬の写真と言ったらどんな写真でしょうか?


真っ先に浮かぶのは、やはり雪。



2022年、赤城山


↑こんなかんじ?




私的にはなんと言っても、ライフワークとしている黄昏です。


2020年、山中湖



日没後、夜になる手前。

西の空の青。

マジックアワーとか、ブルーモーメントととか言われています。


黄昏と言うのはこの時間帯の事で、


「誰?彼は?」(だれ?かれは?)→たそ?かれは?→たそかれ→たそがれ


目の前にいる人が誰だか見分けられないくらい暗い時間帯、という意味です。

日没後30分くらい。真っ暗になる日没後1時間くらいまでの間。

西の空の低い所にまだ赤みが残っているくらいの時間です。


ちなみにこの黄昏の後、赤みが無くなって真っ暗になった瞬間くらいの事は、

逢魔時(おうまがとき)と言います。

昼間から夜に変わり、魔物がうろつき始める時間。魔に逢う時間、という意味ですね。

ちなみに18世紀くらいからある言葉なので、厨二病とか言わないであげてください。





本題に戻る↓



空気が澄んで晴れわたった時の透明感。

空の先にある宇宙を思わせる深い深い青。


その青色が好きで撮っています。



関東は冬場、晴れて湿度が低い日が多く、

この青が綺麗に見える日が多いのです。


まあ、空だけを撮ってもつまらないので、

前景に何を入れるか、で方々に出かけて行ってるわけです。


タイトルは「Hesperis Blue」


某漫画家さんの作品名で知り、虜になりました。

無断で拝借させていただいています。



大元はギリシア神話。

宵の明星(金星) ヘスポロスの娘たち(へスペリス)、という意味。

西の果て、ずっと夕暮れの国、ヘオスポロスに澄んでいる。


そんな国の風景をイメージした写真が撮りたい。

と言うのが始まり。





まだまだ納得のいく写真は少ないですが、撮り続けています。


冬以外は季節に応じて山に行ったり、草花を撮ったりしています。
冬以外でも黄昏は撮れますが、空気の透明感が落ちます。
気温、湿度が低い方が良いのです。




と、振り返ると、風景写真ばかり撮っていますが、
この「風景写真」という言葉。
実は昔は無かったんです。

昔は風景や草花とかひっくるめて、「ネイチャーフォト」って言ってました。
今でも言うと思いますが、その中でも風景だけを「風景写真」って言う様になりました。

個人的にはその頃からかってに「風景写真」って言ってましたけど、
会話の中では一瞬通じないんですね。
でも、簡単な言葉だからすぐ意味は分かってもらえました。


2006年、上高地






ちょっと、ここから機材の話。

写真歴(途中、休止期間あり)だけは長くて、30年選手です。
フィルム時代からPENTAXを使っています。

フィルム時代、一番長く使ったのは、LX。
当時のPENTAXでプロ用を銘打ったカメラで、
これに、smc PENTAX A24mmF2.8というレンズを付けていました。

今でも手離さず所有していますが、使用機会はありません。
大切に飾ってあります。


デジタルに移行してからは、カメラボディは数度買い替え、
現在はK-3II。
レンズはDA 12-24mmF4ED AL[IF]
と言うのがお気に入りです。
焦点距離はAPS-Cなので、フルサイズ換算で約18-36mm。
フィルム時代の24mmよりもワイドになりました。

このクラスなら他にも選択肢はありますが、
特に気に入ってる点は、絞り羽の枚数が8枚と言う所です。
絞りの羽の枚数にこだわるのは、光芒に影響するからです。

光芒というのは、太陽などの強い光源を取った時に出るトゲ状の光の筋の事です。


2022年、霧ヶ峰


↑右上の太陽の周りに出ているモノが光芒。


この光芒、絞り値を多めにすると出やすくなります。

このトゲの本数が絞りの羽の枚数と比例します。

偶数枚なら枚数と同じ数、

奇数なら2倍の本数になります。


で、この絞りの羽の枚数が8枚というところ。

光芒が8本だと45°間隔で綺麗に出ます。



6枚羽



9枚羽




6枚だとなんか、中途半端。

9枚だと多過ぎる。


8枚が気持ちいいんです。

PENTAXでデジタル時代のレンズだと、

8枚羽は50mmとかマクロくらいしかありません。

(フィルム時代の24mmは5枚でした)



愛用のDA 12-24mmF4ED AL[IF]は2005年発売。

手に入れたのは2006年。

上の上高地がデビュー戦でした。


当時のことはよく覚えていないのですが、

中古で6万円くらいだった様な気がします。

今は中古なら3万円以下くらい。


当時使っていたカメラはist*D

そこからK-10、K-5、K-3IIと、

ボディは変われど、愛用レンズは変わらず。

もちろん、他の焦点距離のレンズも入れ替わりました。


メーカーも後継機を出しましたが、残念なことに絞り羽の枚数は8枚にはならず。


デジタル時代の初期のレンズですから、評判は良いものの、既に旧世代。

カメラが2400万画素なので、まだまだやれますが、

ミラーレス高画素時代の中で、システム全体としては既に老兵。

使う人間も老化が酷いですが、このまま天寿を共にしたい。

そんなカメラです。





2016年、尾瀬








そうそう。
最近また1本、レンズを買いました。


写真HP:OHLOONのふらふら風景撮影記



https://ohloon-photo.amebaownd.com




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