キサラギ | 暇人るうの携帯日記

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お笑い、ミステリー、演劇、ゲームを愛する似非社会人

DVDレンタルで「キサラギ」を見ました。


遅れてきた清純派アイドル如月ミキ。


彼女は2006年2月4日突然謎の自殺を遂げる。


そのちょうど一年後、ファンサイトの管理人「家元」の呼び掛けで一周忌追悼会の名目でオフ会を開くことになる。


メンバーは5人

一番のファンとコレクションを自負する管理人「家元」

ファンサイトに毎日書き込むのが生き甲斐の「安男」

ハンドルネームを慌ててテレビで見た俳優にしてしまった「オダ・ユージ」

ネットに慣れてなくて7回も同じ文章を打ってしまった「スネーク」

実はネカマだった「いちご娘」


物語はこの会のために借りた倉庫の一室のみで展開する。


まずは、ネットと実際のギャップをネタに話が進む。

家元はマメで真っ直ぐな好青年。

安男は思い込みの激しい田舎者。

オダは真面目で礼節を重んじる社会人。

スネークは調子がいい現代っ子。

いちご娘は内気なオジサン。


こんなバラバラなメンバーでも、家元のお宝ミキちゃんグッズで盛り上がる。


最初は楽しく盛り上がっていたのが、ミキの死を思い出ししんみりとしたのをきっかけにオダがいう。


「如月ミキは自殺なんかしていない。殺されたんです!」


オダは1年間独自に調査を進めたという。


如月ミキは夜10:55、マネージャーの携帯の留守電に「やっぱりダメみたい。私もう疲れた。いろいろありがとう。じゃ。」と残し、部屋に油を撒いて火を着け焼身自殺した。


さて、如月ミキの本当の死の真相は?
そしてその真相に5人は辿り着けるのか?




この先はぬるいネタバレに含みの感想です。




実はこの5人は単なるファンではなかった。如月ミキの関係者だったのである。


ミキの自殺の謎解きに加えて、みんながいったい何者なのか解き明かしていくところにスリルがある。


そして、身元判明までの伏線と演技が秀逸で、2回目見ると笑える。


各々の身元がバレると、みな、自分とミキとの関係について語りだす。


すると、当然「ミキを殺したんじゃないか」と疑われるため、1年前のアリバイを弁明する。


そこまでの過程が自然で無理がなく、映画冒頭から伏線が散りばめられている。


推理は2転3転し、結局全員カミングアウトしたのち自殺だったという結論に達する。


みんなでしんみりとしていると、家元が事件の違う見方に気付く。


ここからは圧巻。今までの「何か少し引っ掛かってもつれていたもの」が、全員で情報を共有したことにより徐々にほどけていく。


ミキの思いを知った5人は、この不思議な出会いを結び付けた如月ミキに改めて温かい気持ちになる。


しかし、ひとしきり本気で語り、殴りあった男達は素直にはなれない。


会をお終いにしようとするみんなに家元が…


この後が、「ハートフル」といわれる所以だろう。


素敵な伏線たっぷりです。
ぜひ2回は見て欲しい映画です。