なんだか大げさなタイトルだけど、先日娘(小5)が着れなくなった服を韓国人のママ友にあげた。ママ友には小1の女の子がいる。
娘が着れなくなった服はだいたいは日本人のママ友にあげるのだが、うちに取りに来てもらうときにそのママ友は、いつもうちの子たちのためにお菓子を買ってきてくれたり、パンを買って来てくれたりする。
「絶対に何も持って来ないでね」と言っても必ず持ってくる。
そういう姿を見て夫は日本人同士の礼儀というのを学んだと言う。
で、韓国人のママ友にがうちに服をとりに来たときのこと。
これは韓国で買った紫のジャンバーで、いかにも韓国の女の子の服って感じなので、韓国人のママ友の娘のほうがいいかと思ったのだ。
でうちにやって来て、「オンニ、コーヒー飲ましてよ~」と。
そして服を見せると「オンニ!1枚だけしかないの?!」って言った。
こう書くと韓国人のことよく知らないひとは、韓国人って図々しい!と思うかもしれない。
私も最初は韓国人って本当に図々しい!ってよく思った。
でも長年韓国に住んでいると、これは図々しいのではなく親しさの表れ、とわかるようになった。
大まかに言うと日本では「親しき仲にも礼儀あり」。韓国では「親しき仲には礼儀なし」
日本人は親しい友人の家を訪問しても自分からは「コーヒーちょうだいよ」とは言わない。
他人の家に入るなり「コーヒーちょうだい」と言ったらちょっと引かれるだろうね。
でも韓国人が「オンニ、コーヒー飲ましてよ」と言うのは図々しいのではなくこれは親しさの表れ。
そして「ええっ!服1枚だけ?」というのも親しさの表れ。
実の姉に対するのと同じ感覚なんだと思う。
だから韓国人と付き合うときには、日本人に対するよりも少し図々しく振る舞えばいいと思う。
ちなみに友人の家に行ってコーヒーをごちそうになって帰るとき、日本だったら「ご馳走さま」かな?
韓国でも「잘 먹었어요」でもいいけど
「커피 잘 마시고 갈게요」
とよく言う。
これは「コーヒーをおいしく飲んで帰ります」と言う意味。
相手が年下、同い年であれば
「커피 잘 마시고 갈게」
「잘 먹었어요」でもいいけど、「커피 잘 마시고 갈게요」のほうが、「あなたが入れてくれたコーヒーを私はおいしく飲みました」という気持ちを表現しているのでいいと思う。
このように韓国では相手に対する自分の思いを積極的に表すような表現をする場合が多い。