観た芝居

暗闇演劇 ハーフブラックシアター The Light of Darkness

大川興業

(大川豊、寺田体育の日、鉄板■魔太郎、Johnny、牛越秀人、俺はゴミじゃない、小椋あずき)

ザ・スズナリ(下北沢)

 

2015年の公演に対する感想はこちら↓

大川興業の暗闇演劇 The Light of Darkness ハーフブラックシアター
http://ameblo.jp/ohjing/entry-12083126523.html

 

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本作の大枠の内容のことについては、昨年、当ブログに書いた(↑)ものを参照していただくとして、今年の舞台はどうだったのか、に特化して以下、記してみたい。

 

まず、阿曽山大噴火がおらず、その代わりに総裁が女性言葉で、女教師を演じていた。あの役はなんとなく阿蘇山にお似合いの感じがあったので、最初は少し違和感をもったが、次第に、総裁独特の間のとり方(ぐわし、など)に引き込まれていった。
 

客演の方が、小椋あずきさんという、劇団そとばこまち(辰巳琢朗や生瀬勝久などがいた)出身で、少女のような老婆のような、とても不思議な人だった。

 

前回の藤田記子さんもそうだが、この男臭い空間に入るということ自体が偉業であるように思われる。

 

小椋さんのせりふ回しは非常に感性が鋭く、言葉の意味というよりも、言葉の思いをストレートに観客に伝えるもので、隠された悲しさや抑えられた切なさが、見事に感じとることができた。

 

キャラになりきっているという意味では、校長先生役の俺はゴミじゃない、がダントツである。あのような奇怪なしゃべり方をする校長は、本当にいそうだ。

 

また、安定の鉄板■魔太郎のジャンプ力ならぬ落下力(3メートルくらい上から飛び降りる)に驚く。

 

今野慶一と牛越秀人の息のぴったりさ、回文読み、裸パフォーマンスも良かった。

 

 

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ある人物のことを思い出した。

 

いや、思い出すことしかできないその人のことを、芝居を見て、思い出した。

 

もう、この世にはいない、彼のことを。

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これまでに暗闇演劇を観て書いた記事は以下↓

大川興業の芝居を見る
http://ameblo.jp/ohjing/entry-10155622397.html

 


暗闇演劇、大川興業、を体験する
http://ameblo.jp/ohjing/entry-10679693249.html

大川興業、Lock'n' Roll、(暗闇演劇)と「声と現象」
http://ameblo.jp/ohjing/entry-11049434059.html

 


大川興業、暗闇演劇「Show The Black」を観る
http://ameblo.jp/ohjing/entry-11637142328.html