読んだ本
大江戸省エネ事情
石川英輔
講談社文庫
2009.10


ひとこと感想

著者は1933年京都生まれ。大江戸事情ものシリーズを手掛けている。本書は2006年6月「江戸と現代 0と10万キロカロリーの世界」を改題したもの。そのもとは「原子力文化」に連載されたもので、そのときのタイトルは「0と10万の間」だった。

 

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現代人が1日1人当たりおよそ10万キロカロリーの消費によって生活を成り立たせている。

これと対比して、江戸時代はほぼ太陽エネルギーしか使っておらず、いうなれば、0カロリーで生活が成り立っていた。

 

こんな内容が「原子力文化」に連載されていたこと自体が興味深い。世間では「原子力文化」という原子力文化振興財団から発行された「原子力PR誌」を目の敵にする人も多いが、意外にも「意気」な部分もあったようである。

 

目次
化石燃料一〇万キロカロリー時代

乗物、昔と今

冷やす

食べ物

伝える

観る

旅をする

照らす

着る

食べる

住む

作る

捨てる・拾う

人類は豊かさに耐えられるか