読んだ本

岩波講座環境経済・政策学 第2巻 環境と開発
佐和隆光 他編
岩波書店
2002.10

 

ひとこと感想

錚々たる執筆陣。だが、なぜか今一つだった。


目次      

序章 環境と開発の対立を越えるために

吉田文和、宮本憲一

 

アマルティア・センから得られる3つのポイント

1)「well-being」と「GDP」と「環境負荷」の違いと関連を解明し、真の開発とは何かを考える

2)生産と消費の世界的格差構造の解決

3)未来への責任や継承に関して、環境倫理と経済学とのつながりをつける

 

第1章 環境と開発の歴史的な相克と妥協

石弘之

 

第2章 人間と開発 内発的発展による共生社会への展望

西川潤

 

第3章 日本の公害体験

宇井純

 

第4章 アジアの環境問題

井村秀文

 

第5章 都市空間の再生とアメニティ

西村幸夫

 

第6章 環境と農業・農村 人は飢えずに環境を守れるか

祖田修

 

第7章 水環境・資源と開発

仲上健一、仁連孝昭

 

第8章 自然保護と森林

熊崎実

 

内容

20世紀は開発による環境破壊が地球規模で行われた時代であった。こうした開発による環境破壊を防ぐことは不可能なのか。対立的に論じられてきた環境と開発の根本的な問題を、日本の深刻な公害経験をふまえ、世界、アジア、日本の現状をリアルに分析することによって解明し、サステイナブルな発展の道を探る。環境と都市、環境と農業・農村、アメニティ、環境資源と開発、自然保護と森林などの基本的分野をカバーする。