増補・核をめぐる言説 
2012年4月 5月

以下は、2012年4月、5月に刊行された「原発」「原爆」「放射線」関連の書籍のリストである。まだ雑誌や楽曲などは収めていない、暫定版である。

2012年3月が一つのピークとなり、4月、5月の刊行数は一気に下がっている。

「真実」もしくは「不都合な真実」という言葉を書籍につけているものが目立つ。


▼2012年4月

3・11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ 岩波ジュニア新書 たくきよしみつ 岩波書店
 以前読んだ「裸のフクシマ」とほば同じような内容であった。だが、こちらの方が整理されており、全体的に読みやすかった。また、後半、著者による明快な指摘があり、私もうなずいた。

誰も書かなかった福島原発の真実 澤田哲生 ワック 
 別の本はひどかったが、本書は、原子力関係の専門家として、とてもクリアな説明をしており、よく理解できた。だが、放射線障害に関する言及は今ひとつ。また、タイトルも仰々しすぎる。

日本の原爆 その開発と挫折の道程 保阪正康 新潮社 
 戦中の「原爆製造計画」の歴史を綿密な文献読解と取材との積み重ねから描き出した労作。


福島原発事故の科学 桜井淳 日本評論社 


騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実 小出裕章 幻冬舎 

原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし 「子どもから大人まで、原発と放射能を考える」副読本 野村保子 クレヨンハウス 

目で見て分かる!放射能と原発 原子力ってなに!? 澤田哲生 監修 双葉社 
エネルギーの不都合な真実 原発、バイオ燃料、太陽光・風力発電、天然ガス-どの選択が正しいのか バーツラフ・シュミル エクスナレッジ 

フクシマは世界を変えたか ヨーロッパ脱原発事情 片野優 河出書房新社 

縮小社会への道 原発も経済成長もいらない幸福な社会を目指して B&Tブックス 松久寛 編著 日刊工業新聞社 

原子力大国ロシア 秘密都市・チェルノブイリ・原発ビジネス ユーラシア・ブックレット 藤井晴雄、
西条泰博 東洋書店 

「主権者」は誰か 原発事故から考える 岩波ブックレット 日隅一雄 岩波書店
 
原子力ドンキホーテ 原発の検査データ改ざん命令に背いた男の訴え 藤原節男 ぜんにち出版 

反核から脱原発へ ドイツとヨーロッパ諸国の選択 若尾祐司 編 昭和堂 

原発テレビの荒野 政府・電力会社のテレビコントロール 加藤久晴 大月書店
 
原発大国フランスからの警告 山口昌子 
ワニブックス〈plus〉新書 
 

『技術と人間』論文選 問いつづけた原子力 高橋昇 編 大月書店 

放射性廃棄物 原子力の悪夢 ロール・ヌアラ 緑風出版 

放射線は本当に微量でも危険なのか? 直線しきい値なし(LNT)仮説について考える 佐渡敏彦 医療科学社 

医学における放射線防護 2007年10月主委員会により承認 ICRP publication 日本アイソトープ協会 訳 日本アイソトープ協会 


原爆ドーム0磁場の殺人 講談社ノベルス 吉村達也 講談社 

おいで、一緒に行(い)こう 福島原発20キロ圏内のペットレスキュー 森絵都 文藝春秋 

安斎育郎先生の原発・放射能教室 第1巻 
放射線と放射能を学ぼう 安斎育郎 文・監修 新日本出版社 

安斎育郎先生の原発・放射能教室 第3巻 
放射能からいのちを守るために 安斎育郎 文・監修 新日本出版社 

とんがりあたまのごん太 福島余命1カ月の被災犬 仲本剛 光文社 

ふくしまからきた子 えほんのぼうけん 松本猛 作 岩崎書店 


▼2012年5月

高校生からわかる原子力 池上彰の講義の時間 池上彰 ホーム社 
 確かにとても明瞭。国内における原子力の受容史の入門書として最適。といってもそれなりに「毒」があっておもしろかった。それだけに、「高校生からわかる」というタイトルが、かえって読者を減らしているようにも思えた。

震災・核災害の時代と歴史学 歴史学研究会 編 青木書店 
 原発事故はできるだけ多面的に研究されるべきであり、それは、歴史研究もしかりである。GHQ検閲文書や公文書、町史、社史といった「対象」はおもしろいが、もっと中心に来るべき研究があるような気がする。


地震・原発災害新たな防災政策への転換 中村八郎 新日本出版社 

原発は不良債権である 岩波ブックレット 金子勝 岩波書店 

中国原発大国への道 岩波ブックレット 郭四志 岩波書店 

原子力発電所の事故・トラブル 分析と教訓 二見常夫 丸善出版 

放射線防護食レッスン 被ばくから身を守るための知恵67 香川靖雄 監修 エクスナレッジ 

フクシマと沖縄 「国策の被害者」生み出す構造を問う 前田哲男 高文研 

沖縄返還の代償 核と基地密使・若泉敬の苦悩 「NHKスペシャル」取材班 光文社 

8星条旗と日の丸の狭間で 証言記録沖縄返還と核密約 沖縄大学地域研究所叢書 具志堅勝也 芙蓉書房出版 

とことん語る福島事故と原子力の明日 学生と原子力OBの往復書簡 電気新聞ブックス 学生とシニアの対話会 日本電気協会新聞部 

はやく、家にかえりたい。 福島の子どもたちが思ういのち・かぞく・みらい ふくしま子ども未来プロジェクト 編 合同出版 

「ふくしま」の子どもたちとともに歩むスクールソーシャルワーカー 学校・家庭・地域をつなぐ 鈴木庸裕 編著 ミネルヴァ書房 



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