読んでいる本
横浜の時を旅する ホテル ニューグランドの魔法
山崎洋子
春風社
2011年12月

ミステリー作家、山崎洋子のエッセー。

チャップリンが、ベーブ・ルースが、そしてマッカーサーが泊った、歴史あるホテル、それが横浜、神奈川県庁の隣にある、
ホテルニューグランドである。

残念ながら宿泊する機会には恵まれていないが、その名を聞いただけで、ちょっとかしこまってしまうような、そんな由緒あるこのホテル。

今回ここでとりあげたのは、そのなかに、2011年3月11日におけるエピソードが含まれていたからだ。

まず、このホテルは、1923年9月1日に起こった「関東大震災」のあと、復興のシンボルとして1927年に本館が竣工された。

頑丈につくられており、すでに90年近くたっていたにもかかわらず、2011年3月11日の震度5強の地震に対しても、何ら損壊はなかったという。

また、防災訓練などもしっかりと行っていたために、3.11のときも、宿泊客の避難への対応だけではなく、帰宅が困難になった人たちの受け入れも積極的に行った。

以下、その流れを本書から抜粋しておく。

・客を駐車場へ
 ・動けない人は車いすを利用
 ・懐中電灯を配布
 ・毛布と貼るカイロを配布

・従業員300名は迅速に対応
 ・会長自らヘルメットをかぶって館内を見回り
 ・幹部はロビーで待機

・電車や電話が使えないなか、帰れない人たちを受け入れ
 ・2階のロビーに椅子を並べて朝まで休んでもらった
 ・そこにテレビを置いた
 ・飲み物、サンドイッチ、ケーキ、歯ブラシなどを無料で提供

「ホスピタリティ」の原点というか、ホテルはお金を払って泊るところという意識をもってしまうが、非常時には、できうるかぎりのことをしている。素晴らしい。

他にも
興味深い逸話が次々と登場するが、その内容は、また次の機会としたい。


横浜の時を旅する (ホテルニューグランドの魔法)/山崎洋子
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