もう2週間も前であるが、
朔美さんの写真展に、
行った。

スペース煌翔

阿佐ヶ谷に、ある、
怪しい空間である。

オープニングの日は、
いろいろな方が
いらっしゃった。

高齢の方もいれば、
学生もいるが、
サラリーマン
風情の人間は
少ない。

寺山修司関連の
方々や萩原葉子さん
関連の方々など、
今、どうやって暮らしているのか、
何をやって食べているのか、
よくわからない人たちの
集まりである。

それはさておき、
今回の写真は、
朔美さんが、
オーストラリアに
行ったときに撮った、
樹木と観覧車
である。

観覧車は、すべて、
縦方向での撮影、
つまり、丸い輪
としてではなく、
細長い鉄の筒に
見えるように
なっている。

そして、樹木。

オーストラリアの
植民地化の
歴史を物語る
かのような、
血を流したかの
ような赤みを
たたえた樹木の
写真が並ぶ。

大地に、太く、
根を下ろし、
天に向けて、
そそり立つが、
どこか、
ぎこちなく、
自らの居場所が
奪われたような、
不安定感が
にじむ。

それから、
観覧車。

メカニカルで、
弱々しげで、
風に煽られると、
今にも倒れそうで
ありながら、
ものすごい高速で
回転することで、
力強さと、
ある種の安定性を
見せつける。

二つのオブジェクト。

これが、何の対比か、
考えてみた。

一つのファルスの、
過去と、未来の、
思い出と、行方との、
コントラスト。

おそらく、
観覧車が過去、
樹木が未来、
だと思う。