その光は変わらずそこにありました。
世界から忘れ去られても、変わらずいつもそこにありました。
ある日のこと。
遠くから小さくて微かな光を見つけた天使たちが、
千の昼と千の夜をずっと歩き続けて、光の元へとたどり着きました。
おお・・・やっと・・・なん百年ぶりだろう・・・。
やっと、来てくれたね。
光はそう言うと、「わしの最後の願いを叶えてくれるかい?」
そう言いました。
二人の天使はうなずきました。
「わしの命の灯火はもうすぐ燃え尽きようとしている。
どうか、わしの中の種火を、心あるものに繋げて、伝えてくれまいか。
その種火は、新しい場所で、再び育まれ甦ってゆくだろう」
二人の天使は、うなずき、そして旅立ちました。
歩いて、歩いて、探しました。
世界中を、探しました。
そして一年が過ぎた頃、二人の天使は戻ってきました。
「見つけたよ。連れてきたよ」
「光さん、光さん。私たちはあなたをずっと昔から知っています。
私たちの守るお社の光が失われて100年経ちます。
どうぞ、私たちのお社へあなたの命の種火をお分けください。
それは多くの人々に喜びをもたらす光となってくれるでしょう」
「おお・・そうか。 伝えてくれるか。
ありがとう。ありがとう」
そう言うと、光は喜びいっぱいに輝きました。
「わしの光は、この世界が始まる時から灯り続けてきた光。
その声に耳を澄ます者は、命の尊さや命の真実(ほんとう)を知るだろう。
諍いをやめ、手を取り合い、愛することを知るだろう。
共に分かち合い愛することがこの世界の願いだと、知ることができるだろう。
伝えておくれ・・・永遠に」
はい。
伝えてゆきます。
天使たちも、お社の狛犬たちも、約束しました。
光は安心したのか、言葉なくゆらめていました。
静かに、うれしそうに、揺らめいていました。
みんな、うれしそうに、揺らめく光を見つめていました。
静かに、うれしそうに、見つめていました。
光は・・・ひとつ
光は・・・どこにでもある
いろんなところに
姿を変えて
形を変えて
人の心に降り注ぐ
世界中に降り注ぐ
この星に降り注ぐ
命あるものすべてに
降り注ぎ・・・伝えられてゆく
私たちの命の中に・・・
きのうの夜、キャンドル見てて、この子たちの写真撮りたくなって・・。
楽しい夜でした。