金の星 |  ソラいろのタネ ソラ〜宇宙〜のアトリエ

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ソラ〜宇宙〜のアトリエ 主宰
SPACE・SOLA〜宇宙〜 プロデューサー 
繪と写真と言葉という表現を通して、
誰もが幸せを感じて生きるための気づきやきっかけを届けています。
豊かな世界を共に創るためのスペースをプロデュース。


トネリコの木のてっぺんに淡くてキラキラと金色に輝く小さな星が住んでいます。




love art




その小さな星は宇宙の真ん中で生まれてずっとずっとながいあいだ旅をしてきました。

むかしむかし小さな星はそれはそれは幸せな場所で暮らしていました。


いいえ。

それが幸せなのか幸せじゃないのか比べることもできないくらい、

あったかくて、ここちよくて、それはそれは豊かなところで暮らしていたのです。


そんなふうに幸せに暮らしていた小さな星が旅にでかけたきっかけは

ちょっとした好奇心がはじまりでした。


ボクはボクなんだけど、それはわかるんだけど、ボクっていったいなんだろう。

ボクはこのままここにいてもいいのかな。

この窓から見える星空にはきっといっぱいの面白いことや

ボクがほんとうに知りたいことがつまっているような気がするんだ。


ボクは外の世界からボクをのぞきこむと、ボクのことがよくわかるかしら。

・・・ボクは知りたいな。

・・・ボクはもっといろんなことを知りたい。

ボクは知りたいんだ。


そう思った瞬間、小さな星のボクは勢いよく外の世界にはじき出されました。



love art



外の世界は今まで住んでいたところから眺めているよりも

ずっとずっといろいろな色があふれていました。


やわらかい涙のような水色や

ほんのりと頬を染めたようなピンク

いつか見た草原にさく小さな花のような薄紫

あったかい太陽のような光の色


たくさんの色がきれいなグラデーションを描いた

その真ん中に小さな星のボクが住んでいた

あの幸せな惑星が夢見るように輝いていました。


あぁ。

こんなにきれいなところにボクは住んでいたんだ。

外から見るとまぁ・・・なんてきれいなんだろう。

こんなにきれいだなんて知らなかったなぁ。


さぁ。

ボクは・・・旅立つよ。


ボクは僕のほんとうをさがしに行くんだ。

それまでちょっとの間お別れだよ。


また帰ってくるからね。

必ずここへ帰ってくるよ。


そう別れを告げると小さな星のボクは

時と一緒に、すぅーーーーとむこうへと流れて行きました。



love art














画像を探していてこの記事を発見しました。

もう四年も前なんだぁ。。


あの日から、いろんなことあったなぁ。

時の経つのは早い。