時 |  ソラいろのタネ ソラ〜宇宙〜のアトリエ

 ソラいろのタネ ソラ〜宇宙〜のアトリエ

ソラ〜宇宙〜のアトリエ 主宰
SPACE・SOLA〜宇宙〜 プロデューサー 
繪と写真と言葉という表現を通して、
誰もが幸せを感じて生きるための気づきやきっかけを届けています。
豊かな世界を共に創るためのスペースをプロデュース。

昨日は深夜まで仕事をしていて、時が経つのを忘れていました。

作業もひと段落終えて、シーンと静かな時の中にいました。


静かな時を感じながら、ふと天女の羽衣の音が聴こえたような気がしました。

そっと、かすかに空間が波のようにわずかに揺れる・・。


時の単位は色々あるのだけど、仏教で「劫」と言う時の単位があります。

劫、一劫とは、百年に一度天女が優雅に舞い降りてきて、四十里四方の大きさの石を

羽衣でひと撫でする度に、少しずつ石が摩擦で小さくなっていって、

とうとう摩滅してしまっても終わらないぐらい、長い長い時のことを言います。

また、四十里四方のお城に小さな芥子の粒を満たしておいて、百年に一度

一粒ずつ取り去り、その芥子の粒がなくなってしまっても、まだ終わることのない

長い長い時を「一劫」と呼びます。

そして終わることのない時のことを「未来永劫」と呼びます。


小さな頃から、無意識のうちに神さまや仏さまの存在を感じていましたが、

わたしたちや、わたしたちを含むこの世界を見守る・・すっぽりと抱いている

神さまは仏さまの瞬きの時は、すごく、長いなぁ・・と、

そんな風に感じてきました。


日本を含む世界、この地球。

太陽系、銀河系。

広大な宇宙。

命あふれる宇宙。


そのすべてを見守っていらっしゃるのだなぁ・・と、

小さな子供ながら、感じていました。

そんな世界に抱かれて生きてきた。


少しずつ成長しながらいろんなことを学んで経験しましたが、

今でも、それは変わらずに、どの瞬間も、愛され、導かれ、育まれ、守られて。

そんな時の中に、わたしたちは、どうやら、生きているようです。


太陽に比べても、星に比べても、鉱物に比べても、

人の寿命は何て、短い、あっという間の時なんだろう。

その、与えられた時の短さからか、わたしたちは、事を急いだり、

必要以上にスピードを求めたりするけれど、

少し、大きな時の視点から、命の時間に思いを馳せてみると、

宇宙という時の中ではまるで一瞬の、光の瞬きのような、ここにある「命」が、

私たちに与えられた、命の時が、これ以上なく、輝かしく、愛しく思えるのです。


もしかすると、神さまや仏さまは、そんな風に、愛しい瞳で

わたしたちを見守っていてくれるのかもしれません。

どの瞬間も。


答えなんかわからないし、見つからないけど、

そんな風に感じながら、生きています。



art



「劫」はとてもとても長い時を表す単位ですが、

その反対のいちばん短い時のことを「刹那」と言います。


刹那の本来の意味には、

「刹那と言う極めて短い、あっという間の時の命をたいせつに心から生きなさい」

そんな教えがこめられています。


「 あなたに与えられた時の中 あなたの花を咲かせてね 」


そんな風に、見守られてる。

どの一瞬も。












少し大きな視点から命を感じてみると、

どう生きて、何をすればいいのか。

わかる気がしませんか。