私の祖母は生前、冬場は寝るときもストーブはつけたままでした。石油ストーブです。

ストーブを頭のほうに置いて寝ます。

私は中学生ぐらいになると、そんな祖母のストーブの上に、水を入れたヤカンを置くようになりました。加湿のためです。

しかし今から考えると、これはちょっと怖いのです。

もし大地震が来たらストーブが倒れ、ストーブの熱で熱湯になったヤカンの湯が、祖母の顔に降り注ぐ危険がありました。

私の子供の頃は大地震が無かったので、警戒してなかったのです。

また私が高校生ぐらいになると、私は夜更かしをするようになりました。二階の部屋です。

すると祖母が様子を見に来るのです。祖母は夜更かしを叱ったりしません。ただ、電気を点けたまま寝ているのではないかと、それを心配しているのです。

祖母は腰が曲がっています。そして、いつも着物姿でした。

そんな祖母が這うように二階に上がってくるのですから、下りるときに着物の裾でも踏んで転げ落ちないかと、いつも不安でした。

私の二階の部屋に上がる階段の前には扉があります。あるとき二階へ上がろうと扉を開けて一歩踏み出した私は、転倒しました。なぜなら扉を開けた向こうに、飼い犬のホピ(仮名)が丸まって寝ていたからです。

まさかそんな所にホピが居ると予想していないから、見事にホピを踏んづけて、滑って転倒したのです。ホピは平気でした。

この時も、祖母が踏まなくて良かったと思いました。私で良かった。祖母がホピを踏んで転倒して、骨折でもしたら大変でした。

歳をとっての骨折は、致命傷になります。知り合いのお年寄りは元気だったのに、トイレで転倒して足を骨折し、そのまま寝たきりになりました。

幸い祖母は大きな病気もせず、最後は認知症になり、寝たきりになりましたが、長寿でした。

ただ残念ながら、私の両親は長寿ではありませんでした。

そして私も、最近になって健康に自信が無くなりました。不安です。

だんだん、親が亡くなった年齢に近づいています。健康が一番ですね。