今日、ある社長さんのブログを読んでいて、「感謝」について自分なりに整理しておきたいと思いました。
というのは、経営者のブログをいくつか見てみると、「人は強いか弱いか」のようなテーマで書かれている文章をよく見かけるのですが、それらを読んで感じたことは、他人に協力を求めることは弱さではなく強さであることに気づかされ、同時に、「感謝」というのは弱い人ではなく強い人がすることであるということです。
それで、「感謝する」「感謝を伝える」ということがこれまで私が意識してきた以上に本当に大切なことのように思えてきたからです。
昔の私は、「感謝」という言葉は、自分の不足さを認めたくない時の逃げ道のように感じてあまり好きではありませんでした。
例えば、思うように行かなかったときに、「でも感謝しよう。〇〇〇〇に助けてもらえたのだし・・・」「でも感謝しよう。〇〇〇〇はプラスになったのだから」といった使い方で、どこか自分の敗北感や焦りを鎮めるために使うことが多かったからです。
何なら、「感謝という言葉でまとめて本質をごまかしてはいけない」などという考えも浮かぶこともありました。
ただ、ある時期から、「感謝」を伝えることは、自分を強くするための最大のパワーを持ったある意味で攻撃的とも言える程の積極的な言葉であると思うようになりました。
さて、「感謝」を伝える日本語は「ありがとう」です。
私がお勤めをしていたときの経験で、職場に私の苦手な人がいたのですが、その人に対して意識的に、「ありがとう」と言うようにしました。
例えば、その人から苦言を呈されたとき等に、まず「ありがとうございます」と言ってから「その件については・・・」と内容の話をするという具合です。
そうしたら、苦手でなくなっただけではなく、その人もどこか雰囲気が変わったということがありました。
誤解して欲しくないのは、私は引き寄せの法則のような意味で、良い言葉を使おうと言いたいのではありません。
プラスの言葉を使うと、プラス思考になり、プラスの習慣がプラスの物事を引き寄せて成功を引き寄せる?
残念ながら、私はそのような考え方は、あまり好きではありません。
しかし、「ありがとう」を躊躇うことなく言えるリーダーの元には優秀な社員が集まってくるのではないでしょうか。いや、いつも「ありがとう」と上司から言われている社員がパフォーマンスを発揮しないわけがないので、そのように見えるのかも知れません。
補足しますが、厳しくすることと「ありがとう」を言わないことは別問題です。
「ありがとう」を伝えることは、厳しさや優しさの問題ではなく、評価の問題でもありません。
自分を主体とした相手への意思表示です。
「ありがとう」と言ったからといって、厳しさが弱まることはありませんので、躊躇なく言って良いのではないでしょうか。
もし、人から何かしてもらったけれど、敢えて「ありがとう」と言わなくても構わない、という場面のときや、「ありがとう」を伝えたいけれど、ちょっと迷ったとき、自分の判断、自分の意志で、「ありがとう」と伝えることを心がけたいと思います。
先日、娘が絵を描いている場面を見て、娘に「上手だね」と言ったら、
娘が「ありがとう」と一言。
何気ない会話です。
それでも、この時、何気ないからこそ、感謝を伝える言葉のパワーの凄さを実感しました。