先日、ある経営者さんとお話をしていて気づいたことがあります。
経営者であるIさんは、不動産販売で大きな成果を上げ続けている優秀なリーダーの1人です。
Iさんは、いつも「学んだ分だけしか結果は出せない」と言っておられます。
Iさんは、今の会社に社員として就職され、その後、昇進して社長に就任しました。
社長に就任して分かったことは、その会社は多額の借金を抱えていて経営が苦しい状態であることでした。
Iさんは、その頃、ある超有名なコンサルタントが講師を務めるセミナーに参加され、講師と1対1で話ができる機会があったのですが、
Iさんはその講師に今の会社の状況を伝えて、アドバイスを求めました。
そして、その時、講師から言われたのは次の言葉でした。
「あなたが、今、苦しいと感じているとしたら、それはあなたが勉強して来なかった結果ですよ」
そう言われて、Iさんは「本当にそうだ」と思ったそうです。
そして、その時から、Iさんは勉強ということについて意識して向き合うようにしました。
そうしたら、何か特別なことを学んだらすぐに役に立って売上アップにつながったということではないのですが、
不思議なことに、少しずつ会社の状況が上向きになったということです。
今では、右肩上がりの経営を続けておられます。
さて、本論である「Iさんとお話をしていて気づいたこと」ですが、
それは、「何のために勉強をするのか」ということです。
私は、これまで、競争に勝つための実力をつけるために勉強をするものだと思ってきました。
そのために、多くの知識を身に着ける必要がありますし、資格を取得することも必要です。
しかし、Iさんは言われます。
「お客様の心を理解するために勉強をしている」のだと。
勿論、実力をつけるためという理由を否定するつもりはありませんが、
その次元をもっと上回る勉強の目的があることに気づいたことが大きいのです。
丁度、先日、ある若手のビジネスマンから聞いた話を思い出しました。
その人は「最も難しいのはニーズを知ることです」と言われていました。
最近、顧客の脳をコントロールすることをマーケティングの技術と称して宣伝している広告を目にすることがあります。
しかし、私が知るマーケターは、顧客の脳をコントロールしようとしているようには見えません。
広告の手法としては、そのような考え方もありかも知れません。
しかし、実績を上げているマーケターたちは、顧客を研究し、顧客の心を理解し、顧客に喜んでいただけるサービスを死に物狂いで考えています。
Iさんと話をして、そのことを思い出しました。
生涯、勉強と言います。
その勉強は何のために行うのか・・・
その答えが、人の心を理解するためであるとすると、なんと素晴らしいことでしょうか。
そして、なんと難しいことでしょうか。
勉強は小学生の頃から生涯ついて回ることですが、
今日ほど、その目的に深く考えさせられたことはありません。
その上で、「学んだ分だけしか結果は出せない」という言葉をかみしめてみると、
これは、本当に深い言葉だと思いました。