ハロプロとサッカーの両者の比較・考察の最後は、セカンドキャリアについてです。
現在、日本におけるサッカー選手の平均引退年齢は26歳前後と言われており、サッカー選手を辞めてからの人生、いわゆるセカンドキャリアがサッカー界発展のための大きな課題となっています。また、サッカー選手よりも平均年齢が若く、10代から20代前半が主たる活動年齢となるアイドルも、サッカー選手同様にセカンドキャリアも重要性が叫ばれています。
サッカー選手のセカンドキャリアと言えば指導者、アイドルのセカンドキャリアと言えば女優やタレントが一般的にイメージされますが、それは非常に狭き門であり、とくにサッカークラブやアイドルの数自体が増加している現在においては、競争率は飛躍的に高まっていると思われます。
このような現状において、サッカー選手もアイドルも現役の間からセカンドキャリアに向けた準備を進める必要があります。その代表例が、大学進学です。ハロプロにおいては、2017年にハロプロ卒業と同時に芸能界を引退したももちこと嗣永桃子ちゃんを筆頭に、竹内朱莉ちゃんや佐藤優樹ちゃんなど、大学に通いながらアイドル活動を続けるメンバーが近年増えてきています。
ももちが教員免許を取得したり、タケちゃんが特技である書道の師範となったり、まーちゃんが音楽を学んだりと、大学進学はセカンドキャリアの大きな第一歩となっています。また、カントリー・ガールズで活躍した山木梨紗ちゃんは、芸能界引退および大学卒業後、一般企業に就職し活躍する様子が企業のホームページでも取り上げられており、ももちと合わせて芸能界以外の活躍の場を開拓した存在となっています。
サッカー選手においても、大学進学は一般的なせんたくしとなっています。
以前であれば、ユースからの直接昇格や高校選手権で活躍した選手がそのままJリーグで活躍するケースが多かったですが、近年では有力選手であってもプロではなく、大学を選ぶケースが増えています。
その理由は、大学の方がリザーブリーグ(Iリーグなど)も含めて試合の機会が多く提供されており、十分な実戦経験が積める点もありますが、セカンドキャリアの点からも大学進学を選ぶ選手や、選手に進学を勧める指導者が増えてきています。
教員免許などの資格取得による将来への備えはもちろん、学生生活を通じて先輩後輩や同級生、教職員とのネットワークを構築することで、社会的な人脈を得る事が出来るのもセカンドキャリアに向けての大きなメリットとなります。