身の丈経営:ヲタ活とクラブ運営の共通点① | ハロヲタな蹴球生活

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モーニン娘。をきっかけにハロプロにハマった蹴球人のブログです。

先日、矢野経済研究所から、オタクと消費に関する研究調査の結果が発表されました。

この調査結果によると、オタクの中でもアイドルオタクは時間とお金を最も使う傾向にあり、年間約81,000円の消費と週に約10時間のオタ活を行っているとのことでした。

この金額をシングルCD(通常版)に換算する約80枚、コンサートに換算すると約9回分となります。実際にはCDだけ、あるいはコンサードだけの消費は考えられず、グッズ購入や配信、その他イベントへの出費もこの中に含まれています。アイドルオタクというとCDや写真集を何冊も買い、コンサートやイベントには何が何でも参加しているイメージも持たれていますが、実際には大人の趣味としてそれぞれのライフスタイルに合わせた楽しみ方をしていることが、この調査から伺えます。

 

私はこのライフスタイルに応じた(=身の丈に合った)活動が非常に大切であると感じています。ハロヲタを続けていると、現在活動しているグループはもちろん、過去に活躍していたグループやメンバーの魅力に気が付き、遡ってCDやDVDを手に入れたくなることも少なくありません。それに加えて日々コンサートやイベント、グッズの情報が更新され、コロナ以降は有料配信も増え、お金さえあればいくらでもヲタ活を楽しめる状況になっています。しかし、ヲタ活のベースにあるのは、衣食住の基本的な生活であり、そこが揺らいでは心からヲタ活を楽しむことは出来ません。また、身を削って推しにつぎ込んでしまうとどうしてもその見返りを求めるようになってしまいます。しかし、推しや事務所にとってヲタクはあくまでイチ消費者であり、それ以上の関係になる事は基本的にあり得ません。このような見返りを求める思考が生まれてくると、ハロプロのような大きな事務所の場合にはヲタクの側が一人で燃え尽き、地下アイドルの場合にはアイドル本人や運営サイドを巻き込んだ大きな問題となり、双方に不利益が生じることとなります。

 

長くヲタ活を楽しむためには、前章で述べた適切な距離感、そして、身の丈に合った活動が大切なのではないでしょうか。