ヘッド長 29.6cm 長さ 83.5cm フィンガ長 15.5cm
(3点留め)
我が家に来た初めての「札幌門田」のピッケルである。
今から二十数年前、心の隙間がポッカリあいてしまい、何かに拘りたいと・・・。
そんな時、このピッケルに出会った。
このピッケルは、1950年の春に、札幌の「秀岳荘」で購入されたもので、
山の大先輩のFさんから譲っていただいたもの。
Fさんは、父親の仕事の関係で樺太で生をうけ、
少年時代にサハリンの大きな山々に感化されて「山登りに目覚めた」そうです。
終戦後、中国から帰還して家族と釧路で再会。
そこで仕事を探しつつ山登りの毎日。
食べる物がろくに無い時代で、海や川で魚を釣り、近くの農家でそれと雑穀を交換し、
炊いて山に持って行ったそうです。
その後、仕事がきまり生活も安定して、ピッケルを手に入れたとの事でした。
Fさん曰く「露すけとひぐまに会ったらまず逃げれ!」だそう。
今回から、少しブログを変更します。
ピッケルの紹介だけでは、はっきり言って「面白くない!」
そこで、自分の事や、ピッケルにまつわるエピソード等を書こうと思います。
お付き合い頂けたら幸です。