正直な話しなのですが、今年は業務の中で商品の事を考える割合が例年に比べると圧倒的に低くなっています。
その理由は、商品を考える時間自体は例年同様なのですが、それ以外の内容に相当の時間を割いているからです。

実は、年々その傾向が強まっています。
今、弊社が大切にしているのは、個々の商品から全体像を作るのではなく、全体像から個々に落とし込む事です。
そのため商品の事を考えていると思っている時でも、それを少し考え始めると、より全体的な包括的な内容に気持ちが行き始めます。
実際には、全体に考えがおよんだ後に商品に戻ってくるのですが、それを繰り返している感じです。

もっとも、弊社にとっては商品作りは物語作りなので、全体の下に商品がある感覚ではなく、階層としては商品も全体も同列なのです。
だから全体と商品を行き来したとしても、同じことを考えている事と同義語なのです。

今日のブログの冒頭では商品の事を考える時間配分のことを言いましたが、言い換えると「商品」と「その他」の境界線が無くなってきているように感じます。

ひと言でいえばカレンダーのことを考えているということに尽きます。
それを突き詰めた先が「モノ」になるのか「コト」になるのかだけの違いです。

そして、私たちは「カレンダー物語」を綴っているのです。