一昨日の午後、川崎・向ヶ丘遊園の「日本民家園」に行ってきました。20数年ぶりの訪問です。以前と違い民家数も増えたようで、説明なども整備されています。
馬方と馬が泊まった福島市の馬宿。
(奥は明治時代の豪壮な民家)
油屋だった奈良県の井岡家の側面。
しっかりした造りになっています。
“日本”と付いているだけに国内各地の民家が揃っています。そしてよく見ると、地域性などによって構造や屋根の造り等に工夫が異なることに気付きます。これも人間の長い間に培われてきた知恵なのだな~と感じます。
伊那の薬屋と宿屋だった三澤家。
石置きの板ぶき屋根が見事です。
富山県南砺市にあった五箇山の合掌造り。
衣食住という言葉があるように、家屋は人間の生活にとっては重要なものです。だからさまざまな知恵や工夫が施されているのですね。
民家の内部に入ると、独自の木材と土の匂いがします。それは懐かしさを感じさせるものです。
ネズミなどの進入を防ぐように高くなっています。
笠間市にあった分棟型民家。
右の釜屋(土間)には馬屋も設けられています。
民家園内は「ここが川崎市か」と思えるほど静かです。ただ、坂が多いため歩くと蒸し暑くなります。それでも民家に入ると涼しさを感じます。
鶴岡市にあった妻入り農家。
屋根の途中の高窓が特徴的です。
旧南部(岩手県)にあった曲屋。
正面が母屋につながった馬屋です。
見たらすぐに逃げましょう!
民家園まで我が家から車で20分です。「ときどきは来るところだな」と感じた梅雨の午後のひと時でした。
志摩半島にあった船越の舞台。左に花道も見えます。
コロナ前は年に2回、人形浄瑠璃や農村歌舞伎などが
上演されていたようです。
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なお入園料は550円でしたが、65歳以上は高校・大学生と同じ330円です。該当するためその旨を伝えると身分証明書の提示を求められました。そして、これには嬉しく感じました。(^o^)
実はある美術館でも同様のことがあり、免許証を出そうとすると「いえ、結構ですよ」とのこと。確かに手間は省かれましたが、見方を変えれば「提示しなくてもシニアに見えますから」と言われているのと同じこと。
このときは「身分証明書を見て確認して欲しかったな~」と、贅沢なことを感じる孫4人のジィージとバァーバでした。ですから年齢を確認してくれて嬉しかったのです。^_^;