<要約>
読書には2つの読み方がある。1つ目テレビや映画を見るように想像力を満たしてくれる読み方。2つ目は知的好奇心を満たしてくれる読み方。前者はそれほどテクニックは必要ないが、後者はテクニックが必要となる。なぜなら、知的好奇心を満たすためには内容が難解であることが多いため人に要約して語れる力がセットになるからである。本書を実践することで間違いなく後者のテクニックが上がるだろう。例えば本書に書かれていた、「仮説読み」は、本を読む前の作法について書かれており、多くの人が漏らしているテクニックではないだろうか。
<本編>
さて、前回は「読書の意味」を改めて考えるきっかけとなった書評を書いたが、今回読んだのは「読書の方法」が学べる一冊である。流石に同じ著者なので似たような表現もあるが、違いを見つけるならこういうことだろう。
僕は、生まれてから30年間、読書が嫌いだった。おそらく30年間で完読した本は数冊だろう。一番覚えているのが、高校時代に読んだ、「15少年漂流記」「フォレスト・ガンプ」だ。特に前者は、薄い本だったように思うが、難儀した覚えがある。今覚えば、こんなにスラスラ読める本はないとは思うが、読書嫌いの自分には苦痛でしかなかった。唯一後者の本は数日で読んだことを覚えているので会話形式だったからだろう、スラスラ読めた。
振り返ってみれば、小学校から国語という科目が始まり、読むことが普通に求められた。「作者はどう考えているか」や「これ、は何を指しているか」など言わば読書の中身に踏み込んだ作者の意図や文章表現は教えてもらったが、根本的な本や文章の読み方は教えてくれなかった。いや、教えてもらうようなものではないことは分かってはいる。ただ自分のような理屈っぽい人間にとっては、こういう本に書いている読書の作法を幼少期に学べていれば、もっと本が読めて、世界も広がっていたのではないかと思う。是非とも英語教育ではなく、こういった読書の作法を授業に取り入れて欲しい。
さて、この本に書いていることを簡単に整理しよう。
①読み始める前に、タイトルや想定から本に書いている内容を推測する(仮説を作る)
②なぜこの本を読むのか目標を立てる
③記者になったつもりで質問をしながら取材の姿勢で本を読む
④本に書いている内容を一言で言い表す(ツイッターを活用)
⑤本の展開を推測しながら読む(抽象的なことを言った後で例を示していく(例示)、賛成反対などの対の考え方を示す(比較)、今までに紹介していな新しいパターンを示す(追加)、例示した後で抽象的な言葉をしめす(抽象化)のパターンを意識する。)
⑥1冊本を読んでいる間に、新しい角度から同じ内容の本を読む(=記憶に残りやすい)、主張の違う本を読む(=日常生活の中でも応用可能)。
⑦本の感想を言葉にする。(①仮説の答え合わせ、②コンパクトに要約する、③自分なりの結論)
⑧帯コメントを考える
ということで、この本に書いていることを一部実践しながら取り組んでみた。
苦手な部分は、一言で言い表すことと、同時並行で同種の本を読むということ。
だから、本を人に紹介する場面を考えたときに、言葉が出てこないのである。
なので、これから、このブログも人に紹介するつもりで、2、3行程度の要約を冒頭につけようと思う。

