一田憲子の「おへそのすきま」ブログ -6ページ目

おへその舞台裏 その1 おしゃれのおへそ 上田千春さん





立春を過ぎたというのに、今朝は一段と寒いですね~。
我が家は古い日本家屋なので、朝起きると吐く息が白くなる寒さです……。

さて、「暮らしのおへそ」vol19、読んでいただけたでしょうか?
「表紙がかわい~」とか「人選が面白いです~」とか「読み応えありました~」とか
嬉しい声をいただいています。
みなさま、ありがとうございます。

さて!
先日熊本に出張にいった際、今号でご紹介した上田千春さんのお店「on the books」へ行ってきました。
実は取材の際、別の撮影日と重なってしまい、私は同行できなかったのでした。
上田さんは、編集の和田さんが、細川亜衣さんのイベントにいった際に、たまたま出会ったという方。「すごく素敵な人だったんです!」「もうすぐお店を出すらしいんです」とのことだったので、まずは、どんな「おへそ」を持っているか、お話を聞いてもらいました。
そうしたら、ひとつひとつのエピソードがとても面白くて、ぜひ取材を!となったわけです。

あがった写真を見て「きゃ~!素敵な人~!!」とおもわず歓声をあげてしまいました。
誌面でご覧になった方も、きっとそう思ったはず。
長い髪にメンズライクなシンプルな服をさらりと着こなしたたたずまいのかっこいいこと!

上田さん、50歳になったのを機にこのお店を立ち上げたそうです。
すごいなあ~。
50歳から新しいことを始められるって!
ハイブランドのセレクトショップで、忙しい毎日を送っていたなかで、
気づいたのが、1杯のコーヒーを飲みながらほっとするひとときの大切さ。
「まずはお店を開き、あとで形にしていけばいい。
 10年かけて進化していけばいいと思ってスタートしました。
 中略
 50歳になったからこそ、そう思えるし、できることなのかな」

経験を糧にして、自分らしい花を咲かせられるのは、案外50歳からなのかもしれません。

熊本の商店街をトコトコ歩き
小さな路地に入った本屋さんの2階に「on the books」はありました。
上田さんは、セリーヌのネイビーのセーターをさらりと着こなして
お店に立っていらっしゃいました。
挨拶をして、お店を見渡すと、う~ん!私好みのものばかり!!
で、上の写真のスニーカーを2足買いしてしまった!
カジュアルなんだけど、ちょっとかっこよく履けそうです。


おしゃれでいるためには姿勢が大事
個性的なアイテムはボトムかトップスのどちらかだけ
アクセサリーは時計だけ

上田さんのおしゃれの「おへそ」も必見です!


本日「暮らしのおへそ」vol19発売です!




みなさま~!!
本日「暮らしのおへそ vol19」発売です~!!


今号は赤いミトンの表紙。
「yourwear」というニットブランドを主宰していらっしゃる佐藤さんに編んでいただきました。


「ああ、そうだった、そうだったよね~!」って
読んで思ってもらえる本にしたいなあといつも思っています。
みんながぜんぜん知らない世界のことをご紹介する本ではなく、
すぐ目の前にあることだけど、
わかっているんだけど、言葉にできなかったこと。
読んでみたら、
自分のいつもの暮らしの中にも
「そうそう、そんなことある~!!」って思ってもらえるようなこと。
それをご紹介できればいいなあと思います。

私自身も、取材の中でいろいろな方にお話をききながら
「へ~!!」って膝をたたきたくなることは、
知ってはいたんだけど、自分の中で像を結んでいないこと、というか
もやもやしてて、はっきり見えなかったものが、
その人の言葉によって、
急に焦点がぴたりとあって、
くっきり形が浮かびあがってくるようなことなのです。


そういう本になっていればいいなあ。
と思いながら
発売日には、私それができたかな?と自分を振り返ります。


今号も本当に素敵な方々に出会いました。
小さいけれど、珠玉の「おへそ」ばかりです。
ぜひみなさま、読んでみてくださいね。



おへそのリズム







三寒四温。
蝋梅の香りが春を告げるこのごろです。
みなさま、いかがおすごしでしょうか?

さて、突然ですが……。

う~ん、今日はなんだか私、いい感じ。
ほったらかしにしていた靴も磨いたし、
あの人にもちゃんと連絡したし、
買い物ついでに、手紙も出したし。

そんな風にすべてのリズムがうま~くまわり、サクサクものごとが進む日と

あ~ん、あれやろうと思ってたのに、
見たくもないテレビ1時間もダラダラみてた。
やることリスト8つも書いたのに
一番上で、時間がかかりすぎて
それをおいといて、次にとりかかればよかったのに、
ず~っと同じことやっちゃった。

と、「思い」と「身体」が連携せずに、夕暮れ時に「あ~あ」とため息をつく日があります。


この差ってどこから生まれるんでしょうね。
うまく回りだすとすべてがうまくいく。
ひとつつまづくと、ちっとも進まない……。

多分にそれはその日の「気分」とか「体調」にもよるのですが、
うまくいく「連鎖」ってありますよね~。

朝、さっさか玄関を掃除した。
そうしたら気持ちよくて「よ~し次も」と
取り掛かることができた……
っていう具合。

私の場合、うまくいくのは大抵
ちょこっとやって「よっしゃ~!」とOKを出すとき。
ちょこっと→「よっしゃ~」
ちょこっと→「よっしゃ~」
ちょこっと→「よっしゃ~」
て積み重ねると、加速がついて、どんどん自分ががんばってくれるのです。

この「ちょこっと」のところがポイント。
つまり、完璧じゃなくて80%ぐらいでいいってことです。
100%を求めたとたん、
スピードダウンして、すべてが回転しなくなる。
リズムをつけて、飛び石をポンポンと渡るには
80%できたところで、次の石に飛び移るのがいいみたい……。

「おへそ」=週間づくりには、そんな「リズム」も大事なんですよね~。

みなさんは、どうやって自分のリズムを作っていらっしゃるのでしょうか?


さてさて!!
いよいよ
1月30日「暮らしのおへそ」vol19 発売でございます~!!


今回は、そんな「おへそ」のリズムづくりが上手な方がいっぱい!

みなさま、どうぞ耳をすませて聞いてみてくださいね~。


そして!
「おへそ」って、毎日の習慣のことだよ。
ひとつ習慣を変えれば、何かが変わるかもしれないよ。
習慣ってなかなかすごいかもよ。
そんな習慣を紹介する本があるよ
「暮らしのおへそ」っていうんだよ。

と、まだ「おへそ」を知らない方へ、ご紹介いただけたら嬉しいです!



上は、私の「おへそ」。
ヨーグルトと一緒に食べるコンポートを、まとめて作ります。
この時期は、紅玉で。ゆずを1個刻んで加えるのがポイントです。
全部で12個剥きました~。
部屋中が甘酸っぱい香りです~。


掃除するって決めてみた!



新しい年が始まったと思ったら、もう松の内があけて
1月も半ばとなりました。
みなさま、いかがおすごしでしょうか?
「おへそ」チームでは、やっとすべての校了を終えて、いよいよ30日の発売を待つばかり!
今回も、取材をしながら、
これ、真似しよう~と思うおへそがいろいろありました。

さて、新年早々に私がゲットしたのが上の「マキタ」の掃除機です。
かなり以前から、取材させていただいたお宅で教えてもらい、
いいなあ、欲しいなあと思っていたけれど、
すでに掃除機はあるし……と買えずにいました。
それが、年末に器作家のイイホシさんちで見かけて
「いいですよ~」と聞いてとうとう決意。
買っちゃいました~。

軽くて、充電式で、コードレスで、
ほんとに、「ちょこっと掃除」にぴったり!

このブログを読んでくださっている方は、
私が大の掃除嫌いだとすでにご存知だと思いますが、
連れ合い任せにせず、今年はちょっとちゃんとお掃除もしよう!
と決意しております。

で、このごろ改めて思うのが
「決める」
ってことの力。

昨年の「おへそ18」で
お金のおへそをご紹介しました。
「どんぶり勘定ってどうしてダメなんですか?」っていうテーマで……。
そこでも、
「なんにも決めないで、なんとなくお金を使う=どんぶり勘定っていうのは、
 お金を使う”ものさし”を持たないこと」
と学び
私としては一大決心をして、
お金のことをあれこれ「決める」ことに挑戦したのでした。

で、
掃除です。

私はフリーランスで仕事をしているので、
朝早く出る日もあれば、
家で原稿を書く日もあります。
だから、「月曜日はリビングの掃除で、火曜日は水周りで」
とか決めても実行することができない……。
だから、決めるのは無理って思っていたのです。
が、
決めないと、ズルズルと永遠にしない。
その結果「掃除は几帳面な連れ合いにお任せ」
ってことにして、「私は苦手だから無理~」って逃げることにしておりました。


ああ、やっぱり自分で掃除しなくちゃって思ったのは、
昨年末に自宅で撮影をしたときのこと。
いつも、廊下の隅においている
スツールを撮影に使おうと
出してみたら、その脚にびっくりするほどホコリがびっちり溜まってた!!
きゃ~!!
こんなホコリの中で毎日暮らしてたのね~とぞっとしたのでした。

体に悪そうだし
ちゃんと掃除しようって思ったというわけです(笑)

そして、
できなくても「決めよう」と思ったのです。
月曜日はリビング
火曜日は洗面所……。
できない日はできなくていい。
できないことにストレスは感じなくていい。
でも「決めて」いれば、
昨日はできなかったから、今日時間があるからこっちとあっちをやろう。
と「調整」ができます。

そうすると、いろんな場面で「決める」ってことが気になってきました。
仕事でも、将来の計画でも。
人の心の中には、まだ形になっていない「もやもや」がいっぱいあります。
「もやもや」がなんなのかまだわからないけれど、
「こうかな?」「ああかもな?」
と考えながら
じゃあ、これをやってみようと「決める」
すると、「ああ、違った」「やっぱりそうだった」
と次のステップへ進むことができます。

すごいぞ!「決める」力!!
なので、今年は「わかんなくたって決める!」
をテーマにがんばってみようかと思っております。

が、掃除がいつまで続くかは、はなはだ自信がありませぬ………。


次号の「暮らしのおへそ vol19」では、
そんな私みたいに、掃除が苦手なひとにぴったりの「おへそ」を紹介しております。
これ、かなりおすすめ!
みなさま、お楽しみに~!




視線を高く。あけましておめでとうございます。



あけましておめでとうございます。
みなさま、新年いかがお過ごしですか?

さてさて、今年もいよいよ仕事はじめ。
1月30日には「おへそ」vol19が発売になります。
今回も心を込めて作りました。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、毎年年末年始は私にとっていちばんゆっくり過ごせる時期です。
ふだん走り続けていると、なかなか「考える」という時間を取れないので、
足を止めて1年を振り返り、そして新しい年へ思いを馳せます。
この「前」と「後ろ」をみる。
というのが今年の私の目標です。
「今」しか見えないと
「今」の先に未来が続いていることも
「今」の後ろに、積み重ねてきたものが繋がっていることも忘れがち。
だから、「今」がすべてのような錯覚に陥ってしまいます。

何かを判断するときにも
「今」だけを考えるより
「これまで」と「これから」の接点が「今」なのだと思えば
その基準が変わってくるはず。

そもそも猪突猛進型のいのしし体質なので
複眼を持つことがたいそう苦手。
ひとつの仕事を手がけているときには、
他のことに気が回りません。

ずっと「それは私の性格だからしゃ~ない」と思ってきましたが、
今年はひとつ、苦手なことをやってみようと思っています。
苦手の中に新たな発見があるような気がしています。

「今」からちょっと目線をあげて
高いところから自分を見つめてみる……。
そんな気分の新年です。

みなさま、今年もどうぞ「おへそ」をよろしくお願いいたします。

写真は雨宮ゆかさん作の羊さんです。