山頭火の「行乞記」昭和7年ー1/18 | 安 明高 の 生 活

安 明高 の 生 活

日頃の気になること と
坂村真民・種田山頭火さんなどの作品を掲載してます

御先祖の御加護に感謝をし
日本百観音などを参拝の後
お四国を錦札で巡拝できる喜びを感じて
弘法大師・法然上人・親鸞聖人などの魅力を紹介してます。

【南無大師遍照金剛】 * 7

一月廿七日

 雨、曇、晴、行程三里、莇原、若松屋(二五・中)

宇佐-25
同宿の老人が早いので、私も六時前に起きた、

九時まで読書、

 

沿道を行乞しながら東へ向ふ、雨はやんだが風がでた、

笠を吹きとばすほどである

ヨリ大声でお経をあげながら流して歩く、

相当の所得はあつたので安心する。


此地方はどこも炭坑街で何となく騷々しくてうるさい、

しかし山また山の姿はうれしい、

海を離れて山にはいつたといふ感じはよい。


相知の街に、

千里眼人事百般鑑定といふ看板がかけてあつた。
或る商家の前でグラ/\した、

近来めづらしい腹立たしさであつた。
けふのおひるは饅頭一つだつた、

昨日のそれは飴豆二つだつた(いづれもおせつたい)。


厳木(きうらぎ)は山間の小駅だが、

街の両側を小川がさう/\と流れてゐた、

古風な淋しいなつかしいところだつた。


宿のおかみさんが、ひとりで弾いて唄つて浮かれてゐる、

一風変つた女だ、

何だか楔が一本足らないやうにも思はれるが。


同宿三人、誰もが儲からない/\といふ。
ぐうたら坊主どまぐれ坊主、どちらもよい名前だ。

 

・山路きて独りごというてゐた

 

(青空文庫作成ファイル)より

 

(続きます)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆  

 

今日も命を授けていただきありがとう (^-^)

二度とない人生

だから 今日が大事、今日が大切 

今日もいい日でありますように 【合掌】

 

日本ブログ村に参加しています
こちらのバナーをクリックすると

大勢の方のお遍路ブログが覗けます 

お寺好きの方 ぜひクリックしてね。

  ダウン     ダウン               ダウン

 にほんブログ村 旅行ブログ 遍路(・巡礼)へ  にほんブログ村 ポエムブログ 詩集へ ブログランキング・にほんブログ村へ

クリック有難う御座いました