一月四日
晴、行程わづかに一里、金田、橋元屋(二五・上)
朝酒に酔つぱらつて、
いちにち土手草に寝そべつてゐた、
風があたゝかくて、気がのび/\とした。
夜もぐつすり寝た。
此宿の食事はボクチンにはめづらしいものだつた。
一月五日
晴、行程九里、赤間町、小倉屋(三〇・中)
歩いた、歩いて、歩いて、とう/\こゝまで来た、
無論行乞なんかしない、
こんなにお天気がよくて、
そして親しい人々と別れて来て、
どうして行乞なんか出来るものか、
少しセンチになる、
水をのんでも涙ぐましいやうな気持になつた。
一月六日
晴、行程三里、神湊、隣船寺。
赤間町一時間、東郷町一時間行乞、
それから水にそうて宗像神社へ参拝、
こんなところに
こんな官幣大社があることを知らない人が多い。
神木楢、石牌無量寿仏、木彫石彫の狛犬はよかつた。
水といつしよに歩いてゐさへすれば、
おのづから神湊へ出た、
俊和尚を訪ねる、
不在、奥さんもお留守、
それでもあがりこんで
女中さん相手に話してゐるうち
に奥さんだけは帰つて来られた、
遠慮なく泊る。
・蘭竹もかれ/″\に住んでゐる
咲き残つたバラの赤さである
・つきあたつて墓場をぬけ
(青空文庫作成ファイル)より
(続きます)
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
今日も命を授けていただきありがとう (^-^)
二度とない人生
だから 今日が大事、今日が大切
今日もいい日でありますように 【合掌】
日本ブログ村に参加しています
こちらのバナーをクリックすると
大勢の方のお遍路ブログが覗けます
お寺好きの方 ぜひクリックしてね。
クリック有難う御座いました