山頭火随筆集-5 | 安 明高 の 生 活

安 明高 の 生 活

日頃の気になること と
坂村真民・種田山頭火さんなどの作品を掲載してます

御先祖の御加護に感謝をし
日本百観音などを参拝の後
お四国を錦札で巡拝できる喜びを感じて
弘法大師・法然上人・親鸞聖人などの魅力を紹介してます。

【南無大師遍照金剛】 * 7

禅僧として各地を行乞の旅。

旅のさなかに数多くの句を残した

俳人山頭火の

公開された作品を掲載します。

赤い壺

種田山頭火 

1916年(大正5年、34歳)

「層雲」大正5年3月号ー1

 

物を弄ぶのはその物の真髄を知らないからである。

理解は時として離反をらすけれど

断じて玩弄というような軽浮なものを招かない。

鏡を持たない人は幸福である。

その人は自分が最も美しいと信じきっている。

私はそういう見すぼらしい幸福を観るにも堪えない。

自己を愛するということは自己にねることではない

自己に寛大であることではない。

真に自己を愛するものは

自己に対して最も峻厳であり残酷でさえある。

自分の罪を許すことの出来ない人は

他の罪を許すことも出来ない。

他の罪を責める人は

より多くの自分の罪を責める人でなければ

ならないと同じ道理である。

生存は悲痛なる事実である。

その悲痛なる事実であることを

理解することによって

そしてその悲痛なる事実の

奥底まで沈潜することによってのみ

堪え得られる事実である。

妻があり子があり

友があり、財があり

恋があり酒があって、尚お寂しいのは

自分というものを持っていないからである。

張りきった心、しかも落ちついた心でありたい。

何物をも拒まない

何物にも動かされない心でありたい。

蒔いた人は刈れ、蒔いた人のみ刈れ。

蒔いた人の強さよ、刈る人の尊さよ。

自然に対して侫ねるなかれ。

(青空文庫作成ファイル)より

 

(続きます)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

  

  

今日も命を授けていただきありがとう (^-^)

二度とない人生

だから 今日が大事、今日が大切 

今日もいい日でありますように 【合掌】

 

日本ブログ村に参加しています
こちらのバナーをクリックすると

大勢の方のお遍路ブログが覗けます 

お寺好きの方 ぜひクリックしてね。

  ダウン     ダウン               ダウン

 にほんブログ村 旅行ブログ 遍路(・巡礼)へ  にほんブログ村 ポエムブログ 詩集へ ブログランキング・にほんブログ村へ

クリック有難う御座いました