【折り合い】 | 大庭和弥オフィシャルブログ「走るのは馬ですから~」Powered by Ameba

【折り合い】

新潟に向かってます、オーバです!!



このブログの内容が、



初心者の方にちゃんと伝わってるか心配あせる




今日は【折り合い】についてですね。



今日も難しいかもしれませんが、



ちょっとでも考えが伝わればいいなと…。




使い方としては、レースの中で



「良く折り合った」とか



「折り合いを欠いた」と言いますね。




ボクの中では折り合いには度合いがあります。




【完全に折り合った状態】というのは、



以前に書いた究極の競馬 で、



ハミに一切触れることなく、



バランスや脚での圧だけで、



馬が右に行ったり左に行ったりスピードを上げたり下げたり。



この状態です!!




【折り合いを欠いた】というのは、



スピードを上げようとしている馬を、



人の体重を使いハミを引っ張り続けることです。



内に行ったり外に行こうとしたりしてるのを、



反対方向に引っ張り続けることも指します。




つまり、人の意思が馬に伝わっていない状態ですね。




なぜ折り合いを欠いてはダメかというと、



綱引き状態になってしまうからです。




馬は力が入って動いているのに、



人が力で動かないように押さえつける。



そこには無駄な力が働いているわけです。



無駄なスタミナの消耗になるわけです。




一瞬ならいいと思うのですが、



レース中絶えずとなると、



他の馬に比べてかなりの致命傷になります。




レースで折り合いをつけるための方法は本当にたくさんあります。



まず、調教に乗せてもらって感じを掴むこともひとつですね。




テン乗りのレースでは、跨った瞬間から



今までの経験や技術などを使って、



どういう扶助で反応するか性質を感じます。




他には、返し馬のときにレースのペースで走らせてみて、



どれくらいの扶助で反応をするか確かめます。




レース中では、行きたがる馬は前に馬を置いて我慢させたり、



外にもたれる馬は外側に馬がいる位置を通ったり、



内にもたれる馬なら内ラチ沿いを走らせたり。



やはり馬が抵抗しづらい環境になるように、



仕向けることが大事かと思います。




やっぱり競馬ですから、



思うようにいかないことも多いですね。



折り合いやすいと思っていた馬なのに、



レースでは意外と難しかったり…。




折り合いを欠いたらレースでは話になりません。



折り合って当たり前と考えているので、



レースで折り合いを欠いてしまうと、



レースでの動きの反省以前の問題になってしまいます。




そんなときは、自分の技量不足に本当に凹みますねしょぼん




こんな感じで長くなってしまいましたが、



伝わりましたでしょうか?



ということで今週も全5鞍!



もちろん折り合いに気をつけ、人馬一体で頑張ってきたいと思います!!



オーバでしたチョキ