モンパルナス:Montparnasse 

パリ市内のセーヌ川左岸、モンパルナス大通りとサスパイユ大通りの交差点を中心とした地域。20世紀初頭、集いの場であったカフェを拠点に世界中から芸術家や作家が集まり、アーティストの聖地となる。スペインからピカソ、イタリアからモディリアーニ、日本からは岡本太郎、藤田嗣治らが移住し、アメリカ人作家ヘミングウェイもこの地に通いながら小説を書いた。自由と奔放に満ちた「パリ狂騒時代」の文化の中心地である。



モンパルナスの奇跡


観劇2回目

DVD収録回でした


公演も折り返し23日までなので

今回はネタバレ含む感想をば。。



孤高の画家モディリアーニ

飲む打つ買う(←※ではない)

「天才は非常識」が

デフォルトなのでしょうか(主観です)


劇中、噂されている女性へのだらしなさなどは本当の話?



荒々しいモディリアーニ浦井くん 

内に溢れる情熱、才能が

その気質となっているかのような

圧倒される力強い歌声の1幕からの


自身の作品、愛、友情、信頼と

物語が進み変化する2幕


気づけばモディリアーニの印象が

ガラッと変わっていて


イタリアへ帰るんだ〜と歌う姿は

何て柔らか

歌声も澄んでいて神々しさも




そんなモディリアーニの才能に惚れ込み

詩人から画商に転向

私財を投げうってでも

彼の絵を守ろうとする

ズボロフスキー稲葉友さん


ドラマいくつか拝見していて楽しみにしていました

歌が不安定なところが

いくつか気になりました

最初のアカペラ浦井くんと稲葉さんが主旋律だと思うけど微妙にズレていたり諸々

初ミュージカルとのことで健闘


後半になるほど声が伸びやかでした

お芝居に助けられている部分も大きいかな


ふたりの友情物語の側面もとても強く感じます




そんなズボロフスキーを献身的に支える妻

アンナ福田えりさん

ハイクオリティの安定オブ安定!!!!!


お芝居はもちろん

もうね、福田さんが歌うと

ぱあああああああと景色も心情も

広がりまくります


鮮やかな赤って歌うともう鮮やかなの!(何)



この2人の夫婦愛のお芝居もすっごく良くて

そして、モディアリーニ自身だけでなく

絵画の愛情、敬意

台詞のひとつひとつがグッときます




浦井くんと、稲葉さん以外は

様々な役をされていて


特にこちらのお三方

主なお役は


・個展を邪魔したり目の上のたんこぶ的な存在のデカーヴェ警部 俵さん

・金に汚い画商のポールギョーム大津さん

・モディリアーニたち芸術家が集うカフェの主人で理解者でもあるヴィクトル鎌田さん


ソロナンバーもあり(耳福)


場面転換の小道具のセッティング

と、同時にお役も変わっていたり

皆さんのフォローアップ

ホント素晴らしいです



で、初見の時に腹落ちしなかったこと

妻ジャンヌの後追い自殺


生まれたばかりの子どもを残して?????

↑ これを乗り越えるだけの説得力がなくてモヤモヤ



確かに

"あなた(モディリアーニ)がいない世界では生きていけない " 

みたいなナンバーあったけどさ


歌がやや不安定だから

歌詞の意味が入ってこないのか

芝居歌じゃないからなのか

そもそもお芝居があれなのか


宮澤さんてピーターパンの

タイガーリリー役しか観たことなくて

結構色んな作品出てますよね

いつもあんな感じなの?

やっぱり消化不良でした



ズボロフスキー夫婦と友人関係で

戦地の夫をパリで待つ

ルニア秋本奈緒美さん


何かと協力的な存在

オトナのオンナの

ウィットに富んだ台詞が

面白く、時に切なく


モディリアーニとの最後のやりとりのシーンは

色々想像しちゃいます


ここではないどこか。

と歌うナンバーはとにかくしみる〜!



今日は観ながらひとつひとつの台詞を

自分の中に落とし込めたかな

公演は23日まで

皆さん元気に千穐楽まで走り抜けられますように



第一次世界大戦下のパリ。 
無名の画家モディリアーニ(浦井健治)は孤高の画風で批評家を寄せつけず、毎夜カフェで客をスケッチし売り歩いては日々をしのいでいた。ポーランドの若き詩人・ズボロフスキー(稲葉友)はモディリアーニの絵に感動し、彼を成功に導こうと自ら画商に転身する。

パリ・モンパルナスの街で繰り広げられる、ふたりの男の友情と葛藤、愛と裏切り、警察沙汰、戦争の影、生と死。
やがてモディリアーニはうら若き女性ジャンヌ(宮澤佐江)との愛にのめり込む

アメデオ・モディリアーニ 浦井健治 
レオポルド・ズボロフスキー 稲葉 友 
 ジャンヌ・エビュテルヌ 宮澤佐江 
アンナ・ズボロスカヤ 福田えり 
デカーヴェ警部 俵 和也 
ポール・ギョーム 大津裕哉 
ヴィクトル・リビオン 鎌田誠樹 
 ルニア・チェホフスカ 秋本奈緒美