< STORY>
純粋無垢なジェルソミーナ(蒔田彩珠)は、貧困に喘ぐ家族の為に、粗暴な大道芸人ザンパノ(草彅剛)に買われ、芸の助手としてオート三輪で旅に出る。
旅回りの途中、二人はサーカス一座に参加した。そこには自由奔放な綱渡り芸人イル・マット(海宝直人)がいた。
イル・マットは希望を失ったジェルソミーナに、芸を教え、助言をくれる特別な存在だった。旧知の仲のザンパノとイル・マットは、事あるごとに対立し、ついには警察沙汰になりサーカス一座を追い出されてしまう。ジェルソミーナは、一座やイル・マットから引きとめられるも、結局、誰にも付いて行かずにザンパノと一緒に旅を続けることを選んだ。

しかし、道中偶然再会したイル・マットをザンパノは、不意に殴り殺してしまう。ショックのあまり、ジェルソミーナは情緒不安定になり、旅芸人として使い物にならない。
ザンパノはジェルソミーナを置いて一人旅立ってしまう。

時は流れ、ザンパノは海辺の町で偶然聞き覚えのあるメロディーを耳にする。そして、口ずさんでいた女の話から、ジェルソミーナが死んだということを知らされたザンパノは、自分の後悔と絶望、大きな孤独感に打ちのめされ一人海岸の砂浜に伏して嗚咽するのであった。

<出演>
ザンパノ             草彅剛
ジェルソミーナ  蒔田 彩珠
イル・マット      海宝 直人
モリール            佐藤 流司

池田有希子  石井 咲  上口耕平  フィリップ・エマール  岡崎大樹  金子大介
鹿野真央  土井ケイト  西川大貴  橋本好弘  春海四方  妃海 風  安田カナ




音楽劇  道  観劇
休憩なし 100分
GC  A列センターめっちゃ見やすい!

・舞台上両サイドで演奏(ボーダーのTシャツで柄などのボトムスで舞台の世界観とお衣装合わせていたかと)
・八百屋で円形の舞台、まさにサーカス
・後方にはひな壇的なステージシート

ステージシートの真ん中に階段があって
そこを通ったり
客席としてそちらを向いてのお芝居もあり
舞台下手に扉に向かって通路&階段があってそこからの出入りもなかなか多く



草彅くん客席降り(茶化す海宝くんを追いかける)もありました
茶化す海宝くん、ポップコーンをスプーンで食べてた
お客さんにも(J列あたり?)勧めて(笑)


音楽劇ということで音楽(歌も)多めでした
状況をみんなで歌うっていうのが多いかな?


ザンパノ・ジェルソミーナ・イルマット・モリール以外は、道化としてだったり他の役だったり
語り?的だったり
舞台にいることが多かったです


ザンパノとジェルソミーナのやりとりの後ろで(照明は当たっていないけど)その心情だったり、無機質な感じだったり、蔑みっぽかったり
色んな表情をしていたのが印象的でした


基本的にずっと道化のメイクと衣装なので
原作を知らない自分には時代背景が今ひとつ分からず

車が出てくるからそんなに遠い昔ではないのね
(そんな理解でごめんなさい)


ストーリーはあらすじのまま(全部)
ジェルソミーナ がもらわれて(買われて)行く時、ザンパノといることを選ぶ時などなど

「道は」という台詞が何度も出てきて

この作品のタイトル、人生の岐路なのかなあ
人が歩む道なのかな

イル・マットが、全てのものに存在している生きている意味がある
のシーン

この話を聞いたことも 道  を選ぶきっかけだったのかな

答えはわからないけど


草彅くん声が低くて(ビックリ)よく響いて台詞も聞き取りやすかったです

終始クズ野郎なんですけどね、
その中で、ジェルソミーナが待っていてくれた時の安堵や
必死に自分の父のことを話すあたりなど
垣間見える内面、過去

最後は何年後?
格好は同じなのに老人に見えた
全てが(いい意味で)意外で、とても良かった


ジェルミソーナ蒔田さん透明感があって純粋無垢ってのがぴったり
お芝居とても良かったです
あまり自我が感じられなかった冒頭から
意思や希望(願望)が見える姿へ
この子が生きた意味は何だったんだろう


モリー ル佐藤さん、初めて拝見
あまりサーカス一味に居る印象はなくて、要所要所で出てきていたような記憶
台詞の時エコーかかってる?少し他の人たちとは違う空間を感じ


海宝くん完全な良い人ってわけじゃなくて
ザンパノをついからかいたくなる、人間らしい一面も
彼女の心を動かした(であろう)シーンや『他も)海宝くんて職人的な役者さんだなあ(めっちゃ褒めてます)


とにかく独特の世界観で、普遍的な人間の姿をあらわしている作品なのかな
と、ぼんやり思いました