絵本と紙芝居の違いってなんだろう?? | 本屋の奥さんの家族とか子育てとか。

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~流泉書房とアレヤコレ~

深く考えなくていいんだけど、

知っておくと役に立つかも(^^♪

 

神戸・垂水 街の小さな本屋さん

『流泉書房』の奥さん、大橋茜です(^^)/


☆そもそもが違うのかな??☆

 

先日の続き、キッズリンクプロジェクトのプレ会。

第一部は当書店自慢の

子どもが子どもに読みきかせでしたが・・・

https://ameblo.jp/ohashiakane/entry-12501988175.html

 

第二部は紙芝居の専門家の先生のお話を伺うことができました(^◇^)

 

いらしてくださったのは、道山由美先生。

【紙芝居文化の会】の運営委員でらっしゃいます。

https://www.kamishibai-ikaja.com/

 

また、愛知県豊田市こども図書室の司書さんであり、

豊田市中央図書館の読書指導者さんでもあり、

わざわざ愛知県からお越し下さった大忙しの先生です。

 

紙芝居は、1930年ごろ

駄菓子やさんが客寄せの為にやり始めたのがきっかけの

日本発祥の文化です。

それが1950年ごろから作家さんによる出版作品として発展し、

児童文学として確立していったそうです。

 

この日は先生に、そもそも

紙芝居と絵本は違うのか、というお話を聞くことができました。

 

結論から言うと違います。でも違わない(笑)

どっち??

最後の方にもまとめますが、

どっちがいいとか悪いじゃないんですよね(;^ω^)

 

もちろん物語を楽しむということについては同じだし、

どういう気持ちで読んでもよいのですが、

 

一応、一応、専門的に特徴を分けるとこんな感じ!

 

*******

 

紙芝居は・・・

 

・一枚一枚バラバラ(舞台とよばれる、紙芝居を差し込むものが必要)

・読み手と聞き手がいる

・向かい合って進めていくので、基本的には戻ったりしない

⇓ ⇓ ⇓

⇓ ⇓ ⇓

声をかけあったりして、

読み手と聞き手のコミュニケーションが生まれたり、

次の場面に移るときのジワジワタイムが集中の土台となり

それが読み手と聞き手の共感の土台となる。

⇓ ⇓ ⇓

⇓ ⇓ ⇓

共感の感性を育む

お誕生日の店長にみんなからお祝いのケーキ!

これぞ共感タイム!

 

*******

 

そして、

 

絵本は・・・

 

・物語が一冊にまとまっている

・一人でも読める

・お母さんの膝に座ったりして同じ視線で読むこともあり

めくり戻してページが行ったり来たりすることもある。

⇓ ⇓ ⇓

⇓ ⇓ ⇓

話に吸い込まれて行き一人の世界となり

周りの世界と離れていく。

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個の感性を育む

読み手と聞き手が同じ目線♡

くつろぎすぎやな・・・

 

*******

 

つまり、

共感の感性を育みやすいか

個の感性を育みやすいか、が大きく特徴としては言われるそうです。

 

んんんんがっっっ!!!

 

道山先生もおっしゃってましたし、

皆も私も思ったけれど、

これはあくまでも専門的に紙芝居を語るとしたら、

という大人の話しで、(笑)

子どもが物語を楽しむのに、

絵本も紙芝居も関係なし!

 

実際に普段は絵本をみんなで読んで共感しているし、

紙芝居を黙々と一人で読んだっていいんです!

 

違うけど違わないというのはこういう事です( ´∀` )

 

実際に道山先生、

子ども達の読み聞かせを見て聞いて、

いかに知らず知らず、普段上から目線で読んでいたかと

気がついた、とおっしゃってました。

 

もちろん偉そうにしてたわけじゃなくて、

でもどこかでそうなっていく大人の性??(笑)

を、他の大人の方たちも感じたかもしれません。

 

私も、いつも子ども達の絵本の主人公と同じ目線の読みきかせには

とうてい太刀打ちできないと思ってます。

だからこそ響くんだろうなと。

 

☆紙芝居ってどれがおすすめ?☆

 

ま、結局楽しめばいいじゃん!といった感じなのですが(笑)

せっかくなので先生が教えてくださった紙芝居を2点ご紹介しますね

 

『おおきく おおきく おおきくなあれ』

まついのりこ 画・脚本 童心社

https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494074983

 

ご存じな方も多いかもしれません、参加型の絵本で

豚や、ケーキをみんなで一緒に

「おおきく おおきく おおきくなあれ!!」と声を出して、

それに合わせてその場面のものが大きくなっていく、

とてもわかりやすく、かなり盛り上がる作品です。

うちの読みきかせでも読んでくれた子がいました(^^♪

 

日本で一番読まれてる紙芝居といわれており、

という事は世界一読まれてるということです!!

日本の文化万歳\(^o^)/

 

 

 

「まーるのなかまさがし」

松井エイコ 脚本・絵

東京都障害児のための算数・数学研究会 企画協力

 

まるのまーるが

さんかくや、しかくや、いろんな形とであって

「ぼくといっしょかな?」

「とんがってるからちがうよ~」なんて言いながら、

仲間を探すお話なんですが、

障害のあるお子さんは形の認識が難しい子が多いそうで、

それがこのお話だとわかりやすいそうです(^^♪

これこそは共感のなせるわざかもしれませんね♡

 

 

 

絵本のそれとは数こそ減りますが

いまでも新しい紙芝居はで続けておりますので

是非機会を見つけて、読んだり聞いたりしてみてくださいね(^^♪

 

本日も長々とありがとうございます。

明日は、いよいよ

キッズリンクプロジェクト・第一回のお知らせをいたしますね!

 

普段の流泉書房の読みきかせはコチラ

https://ameblo.jp/ohashiakane/theme-10101652045.html

 

大人は読まない!
《子どもが子どもに読みきかせ
は、毎週金曜17時〜

次回8/9(金)・夏休みもやります!

参加費無料・予約不要

***流泉書房***

神戸市垂水区陸ノ町1-2-2-垂水商店街内

078-705-0911

平日 9時~19時

日祝11時~17時

不定休

 

お待ちしてますね~♪